はにさん

友人にすすめられて書店で手に取りました。
（その後にこちらで「うす消し」の文字に惹かれて購入しました）

ちょうど手に取った日が終戦記念日でなんとも絶妙な気持ちになりましたが、
表紙の男の子の顔が可愛かったのと「絵の迫力が良かった」とも感想を添えられたので久々に商業BLを購入しました。
また書店での配置場所がおもしろく、青年誌の棚とBL誌の棚にありました。
読んだ身としては確かにどちらに置いても良さそう、BLだけのくくりにしておくのも勿体無いという印象です。

個人的には熱感が伝わるような画風が好み。また過剰なエロ表現がなく、とにかく汗臭いものが好きなので第一印象最高でした。
話の内容もテンポがよく登場人物の心情や当時の時代背景や末路についてもがツンと喰らうかたちになりましたが、切なさと興奮でないまぜになりつつも寂しさ漂う読後感でした。

とにかく田中くんが可愛い。知らずのうちに田中くんのことを考えてしまいます。
映像化はないにしてもあの子がいいな...など夢想しています。