このレビューはネタバレを含みます▼
前作から続けて読み進めていますが、展開が進むごとに引き込まれていくのを感じます…!
よくある王様と恋に落ちて幸せになっていく~という令嬢ものの恋愛漫画ではなく、どちらかというと主人公が後宮の罠や陰謀と戦いながら寵姫を手助けしていく、海外映画のようなしっかりとしたお話の印象を受けました。
重点を置かれている所がそういった後宮内の戦いの為、お城の構造などのご都合主義展開も気にならず、むしろ裏で暗躍している人達の活動圏を伺い知れるので説得力を増す要因にもなっていると思います。
恋愛面でのお話だと、王様サイドの恋模様が葛藤やすれ違いと共にしっかり語られている裏で、主人公サイドの恋模様が少しずつ進展していくところから目が離せないです。相手が主人公を守るという意思を貫く所や、本来いないはずの場面で颯爽と助けに入る場面など、見せ場のシーンはどれもグッときますね!
絵柄に関しては、最初のほうはトーンや書き込みが多く重厚感を感じていましたが、読み進めるごとに洗練されていくような感じです。元々が小説だからか少しセリフが多めですが、近頃は絵の書込み量と画面の情報量のバランスが良く、個人的には程よく情報が入ってきて読みやすく感じます。
このまま長く連載が続いてくれると嬉しいです!