このレビューはネタバレを含みます▼
子供の就職から逆算してどの大学にいくべきか、そのためにどの高校、中学にいくべきか、受験に対する親としての心構えを金銭的コストを含めてまとめられている。
One-fit-allの正解はないのだが、子供の特性を見極めて中学受験をすべきか、高校まで公立を貫くか、はたまた小学校から受験させるかは親と子供次第。
そうはいっても首都圏に暮らしながら我が子に中学受験させないという選択肢をいったいどれほどの親がとれるのだろうか。
あまり報われないと知りつつもサピックスに課金して僅か3-4の偏差値アップをとらないという選択肢を親がとれるだろうか。金銭的に可能であれば、課金してしまうだろうと想像に難くない。
そうして、少子化が進み、子どもへの過大な期待がかかるのだが、大学受験以外の正解を知らない今の多くの親たちはこの本を一縷の望みとして受験戦争に突き進まざるをえないのだ。
子供がいる人もいない人も、受験に少しでも関わったことがある人には非常に面白い読み物だと思います。