アカネ雲さん

一回読んで、さらにもう一度読んでじ～んときてしまいました。大好きな作品です。基樹くんを、出会ってから最高にフィーリングが合う友人として見つめてきた巧くん、友人から巧くんのことをフィーリング以上に好きになってしまった基樹くん、二人の体温が手のひらから、眼差しから唇から感じられる、熱い物語。お互いに相手を大切に思うあまり、自分の本当の気持ちとは違う言葉が口をついて語られる。相手を思いやり、考えすぎるあまり、どんどんすれ違う気持ち、基樹くんは弱気、へたれ、突然に巧くんにキスをしながらその後は消極的。巧くんは、突然にキスをされながら、気持ち悪いと言っておきながら、いつも通りの自分で会いに行く鈍感さ、いや～それはないでしょ…、どんどんずれていく二人の気持ちには、ハラハラしながらその後の展開から目が離せませんでした。巧くんが自分の気持ちが何処にあるのか、決着を早く早くつけてほしい～とひたすら願いながら、基樹くんを応援していました。お互いの 良さをしっかりと見つめてきた二人、ぎゅっと抱き締める手にもずれを感じてしまうけれど、これから少しづつ好きな気持ちをはっきりと形にして、愛に育てていけますように。ですので、吉井先生、ぜひぜひぜひ、巧くんと基樹くんのその後の様子を描いてください。その後の物語が読みたいです。