ららさん

面白いです。
よくある死に戻り系かと思いましたが、全然違いました。
死に戻り前の謎や隠された真実などが解き明かされていく様子がとても面白く、また恋愛ものとしても切なくきゅんきゅんして、とても読みごたえがあります。
死に戻り系を読み飽きた方も是非読んでみて欲しいです。

この手のアンソロジーは好きでよく買うのですが、皆さん仰ってる通り話がどの話も中途半端です。
既に単行本化されている作品のスピンオフから始まりますが、世界観説明もキャラクター紹介も関係図も本編のあらすじの説明すらもなく読み手が全て知っている前提で始まるので、本編を知らない私には読んでいて全く意味が分かりませんでした。
更には完結もせず「この続きは〇〇で！」で唐突にぶつ切りされました。
では他の話が満足できるかと言えば、全て連載の1話目みたいな物語の導入部分ばかりで、消化不良の連続です。
物語の導入としてみれば個人的に好きな話はあるのですが、アンソロジーとするならば、その1話だけで満足できる話の詰め合わせであって欲しいです。
また、「悪役令嬢みたいに断罪されそうだったけど不幸な運命にざまあします」というアンソロタイトルにきちんと添っているのは5作中1作だけでした。
スピンオフを含む残り4作には悪役令嬢も断罪もざまあの要素もありません。
普通に「異世界ものアンソロジー」でいいのでは…