さらうどんさん

同じ年頃の娘を持つ親の立場としてとても複雑な気持ちです。妊娠に至る経緯はある意味でとてもリアルな気がします。無知ゆえの結果…案外現実はそんなもんだと思います。子ども達が協力して出産する姿、その後の同級生達の他人任せになっていく姿、それらも十分起こりうることだと思いました。その分、最後があまりに綺麗に終わりすぎていて急に非現実的になった気がします。この終わり方のせいでまるで小学生の出産を肯定しているように見えるのでは…？八木先生のこと、生まれた子どものこと、急に丸く収まってしまったのが何だか……だからと言って不幸になってもらいたいわけでもないので難しいです。

どんな形や理由であれ、同じような道の踏み外し方をする人は多いのかも知れません。現代の闇なのかもしれないです。だろうな、という分かりやすい展開ではありましたが、さらりと読む分には特に損した気分になるほどでもなく妥当な話でした。