このレビューはネタバレを含みます▼
今一番周りにおすすめしたい作品!姿が見えない透明男と、目が見えない人間女性、よくこんな絶妙な設定を思いついたなと思います。
とにかく主人公、ヒロインはもちろん、出てくる人みんなものすごく魅力的でいちいちキュンキュンします!そして、異種間の恋人や同僚、知人友人、家族の関わり方や互いへの配慮やすれ違いなどが細かく描かれていて、現実世界に置き換えても考えさせらることがたくさんあります。
この作者さんの獣人・人外作品は、他類似作品にくらべて、とにかくリアリティある設定で書かれているので感心しますし好きです。世界観に無理なく入り込めます。
透明男は、全透明になると道でぶつかりやすくなってしまうのでむしろ危険だとか、前彼女さんに見えない人に触れられるのが怖いと言われてトラウマになっていたり。。
獣人同僚さんは、獣人にもふもふするのはセクハラに当たるという設定や(確かに、おんなじこと人間にしたらセクハラですよね、獣人ものはいつもこの点モヤモヤしていたのでこの作品の設定はすごい腹落ちしました!)、模様が入った自分の毛並みが服のコーデしづらくてコンプレックスだったり。
目が見えないヒロインについても、あとがきで作者さんが書いている通り、インタビューをしたりとかなり勉強した上で描いているということで、ディーテールがうまく設定されていると思います。