ボケ美さん

本編のすばらしさは言わずもがな、描き下ろしの四つの話が、もう、ね。
個人的に、本編では坂ノ上少佐と版くんのストーリーが切なくて心に残っていたのです。が、
下巻収録の、みんな（部下＆読者）の嫌われ者・酒井大佐の描き下ろしの話を読んでどうしようもないやるせなさに身もだえれる始末。
其々の立場・状況に其々の心情・誇りがあって、人によってはそれ等に囚われ過ぎてしまう事ってあると思うんですよね。ある意味純粋過ぎるというか、潔癖過ぎるというか酒井大佐。
というか、ほぼモブ的なキャラにこんな話をもってくるって、amaseさんスゴいですわ、いやホントに。
作者が生半可な気持ちでこの作品を書き上げたのではないのは確かなので読むべし。