ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける 【短編】
セキモリ/クレイン
このレビューはネタバレを含みます▼
素敵なところ
⭐︎まず画風が素敵。池田理代子先生の絢爛豪華さと萩尾望都先生の繊細さの両方を持ち合わせた画風は、久々の王道路線と思いました。
⭐︎人物のビジュアルとキャラクターが素敵。特にアリステア。8歳→12歳→15歳→20代→32歳と精神面も体格面も成長し、それゆえに抱える苦しみも大きくなる様子が美しい画からも表現されていて、ずっと引き込まれていました。
⭐︎構成が素敵。何度読み返したことか。出だし、竜との遭遇で引き裂かれた2人。回想を交えたララの視点での前半。王都の病院に担ぎ込まれた後のアリステアの視点での後半。それが2人での逢引の朝→結婚式へと繋がります。苦難続きだったアリステアの幸せそうな笑顔が読者も幸せにします。
⭐︎続巻発行ありがとうございます。ロスになりかけていました⭐︎
もし、ララが再び石になるようなことがあったら、解呪はアリステアができることでなければ、あまりに可哀想。やっぱり解呪は口付けかな…と私が妄想していたら、まさにその展開。国王からの書簡が不気味です。再び2人に試練が。第2章もまた楽しみに待っています。