このレビューはネタバレを含みます▼
韓国系の作家さんの画風が好きで無料で読み始めましたが、エジプト神話の神々を題材にしたストーリーにのめり込んでしまい、課金して最新話まで一気読みしてしまいました。
全体を通して女性キャラも多く出て来ますし、主人公のセトは既婚者子持ち。
相手も固定ではないし、実の兄弟、叔父と甥というちょっと特殊な関係性、そして今のところ全て無理矢理なものなので、その辺りに地雷持ちの人にはちょっとしんどいかもしれません。
個人的には、イシスとセトの関係性がどうなるのか、2人に救いはあるのかが気になってます。
イシスにしてみれば、愛する夫が実妹(姉?あやふやですみません)と子供を作っており、その真の目的は義弟セトを我が物にすることだった…なんて眼前で突きつけられたら、私なら発狂ものです(笑)
しかも、その義弟には長きに渡って虐げられていたにも関わらず、愛息子までもがその義弟に執心なんですから。
セトの立場になってみれば、いくら血のつながりはないとはいえ、愛息子の命がかかってるとなればああする他なかったと思うんですよね。
ただ、自信家でプライドの高いセトが大人しく辱めを受ける選択をしたことも、それを打ち明けてくれなかったことも、夫を惨殺して長きに渡り自分たちを虐げてきたことも、イシスにとっては裏切り以外の何物でもなかったんでしょう。
あの怒りの中には、「愛されていたのは自分ではなくセトだった」という嫉妬も多分に入り混じっていたのだと思います。
それでも夫に愛されたいと思ってしまった自分ごと呪うイシスに感情移入してしまうサレ妻経験のある私でした(笑)
そして、子供欲しさに夫以外の男性に頼り、結果的に夫を売るような行為をしたネフティス。
それなのに彼女を庇い、審判の際にはネフティスにはあの夜のことは知られたくない、知られたら男として見てもらえなくなる…と必死なセトが何とも不憫でした…。
どうか、イシスやセトが救われる結末であってほしいな〜と考えながら更新を待ってます。