このレビューはネタバレを含みます▼
最初の方はいい人ばっかで綺麗事ばっか言ってるような気がしたけど後半がほんと良かった。
少女漫画と違って主人公の恋愛からその周りのキャラクターの恋愛にすぐ移行しないし、
ベタな感じがあまりしない。
恋愛部分においても何においても先入観の持てる漫画だと思います。
キャラクターの将来の夢に関してもすぐ決定打が出てこないから悩んで悩んで決めるって部分がリアルで人間らしいなと思いました。
最初の冒頭で桔梗の生徒があれだけ千鳥の生徒に嫌悪を抱く理由がまだ出てきそうなので後半になってから面白くなってると思います。
最初の方だけ見ると決めつけの激しい自意識過剰すぎるお嬢様達にイラッとしてしまう場面も多く、
昴も案外あっさり改心してしまうんですけど、
毎度のように宇佐美の発言や態度で和む場面が多く、
初めはなんだか在り来りだし何も考えてなさそうなところから末っ子気質っぽいと思ってたのが
長男で結構しっかり者というところにギャップもあり面白かったです。
構造的にはゆるふわ女子と強面男子のよくあるタッグです。
ただ最初読んだだけではまだ分からない面白さが続きに詰まってると思います。
今の高校生にはいちばんグッと刺さる漫画じゃないのかなと思います。
社会人からすると高校生っていいなぁと思わされるような漫画だと思います。
結構各キャラクターの親が出てくるシーンが多いんですけど、自分は親にあたる立場なのでどちらかと言うと親の目線で共感してしまうことが多かったです。
息子が閉ざしてたところを友達や恋人が引っ張ってくれるシーンや、
娘に夢を追いかけることを迷惑だなんて思って欲しくないと思うシーンも共感できる部分は多かったです。
謎に喧嘩が強いキャラってどの漫画にも結構多いと思うけど、目指してる職業が警察官とい部分でも在り来りさを少し消してると思います。
感情をあまり表に出さないキャラが結構多い気がしますが最終的に素直に分かち合うことが多いので子供っぽい1面もあって、
他のレビューでリアルな男子高校生はそんなんじゃないと書いてる方もいましたがもちろんフィクションなので
どの層に向けてるのかなと考えたら学生だとは思うので(仮説)リアルさを全面的に求めてる読者からしたらちょっと違う漫画かもしれません。
なんにせよ続きが気になります。