こぐさん

非常に面白いです。ストーリーの展開自体は、不当に虐げられていた主人公がスペシャルなイケメンに見いだされて救い出され、幸せになって行くという和風ロマンスファンタジーの王道的な感じですが、設定にはオリジナリティがあり、とても楽しめます。
悪役のお姉様が清々しいほど『悪』で、この人がざまぁされる場面が楽しみ過ぎて…！
主人公の元婚約者もいい感じに気持ち悪くて、早く再起不能なまでにぶっ倒してほしいって思います。

ただ、ヒーローが…。少し影が薄いかなぁという感じ。悪役ほどのインパクトがありません。
主人公の救いになっているのも、ヒーローと言うより子供たちのほうなのでは…？　と思ってしまう。
もっとヒーローのカッコいいところ、スペシャルなところが見たいなぁと思いました。

6巻まで読みました。
絵は最高に綺麗、コマ割りも見やすく読みやすく、ページをめくる手が止まりません。
ヒロインの小夜ちゃんがめちゃくちゃ健気で可愛い。
幸せになって～！　と心から応援できます。
そして、ヒーローもすごく可愛いんですよ！
わりとシンデレラストーリー…とくに和風ロマンスファンタジーではヒーローの心の機微は省略されがちで、最初からヒーローがヒロインに惹かれていて、特に理由もなく溺愛することも多いんですが、この作品ではヒーローがヒロインに惹かれていく心情が丁寧に描かれているため、ヒーローにも共感できるし、すごく応援できます。
二人とも、幸せになれ～～～～！

物心ついた時から知っている漫画家先生の、まさかまさかのゲス不倫に離婚劇…。
大好きな先生をこんな目に遭わせやがってぇ～！　と読めば読むほど怒りが湧いてきます。
今のところ（5巻現在）スカッと展開はありません。
先生のツッコミスキルと漫画のテンポ感で（このあたりはさすが先生といった感じ！）胸糞で嫌～な暗～い読み味にはなっていませんが、しかしやられていることは相当ひどいですので、不倫や離婚関係でトラウマがある方は読むのに注意が必要です。
先生に平穏が訪れますように！　その一心で読んでいます。

前世で何をやらかしたら、こんな人生に突き落とされるんだろう。どれだけ深い業を負っていても、ここまでの境遇になることはない気がするってぐらい、主人公が可哀想です。
だけどその中で、諦めず、前を向き、必死に抗うヒロインが最高に魅力的です！！
この子の生きざまを見届けたい！！　心からそう思います。

最後のページで、「そうきたか！！　やられた！！！」となりました。
いろいろ推理・考察しながら読んでいたのですが、このラストは予想外でした。
短いのに、本当に満足感が凄い！！
そして、まだまだつかみきれていない感もあります。解釈は一つじゃない気がします。
もっと読み込んで、もっと深く掘り下げたい。
彼らを理解したい。
そう思わせるパワーのある作品でした。
最高！！！！

いやぁ、これは酷い！
まず、キャラクターが魅力的じゃない。ここまで可愛くないヒロインは久々です。作画崩れが酷く顔のバランスも身体のバランスも本当に悪いので、見ていて気持ち悪いです。キャラの年齢変化の描き分けもできておらず、懐妊＆流産した年齢から１１歳に戻ったのも最初まったくわかりませんでした。
手で湖に突き落とされている絵なのに「蹴られたとわかった」とか、死のうと決めて腰窓を開けて、次に立っているのが屋上の柵の外というよくわからない展開。そもそも屋敷の構造がわからない。中世ヨーロッパ風の建築で走り回れる屋上がある？　離宮の外観にはなかったはず。幽閉されているのに場所が変わった？　ほかにも作画の矛盾が挙げきれないほどあるため、まず話が入ってこない。
とはいえ、入ってきたとしても、ヒロインの独白がメインでエピソードはずっとヒロイン目線で説明という形でなされるため、ヒロインが理不尽に虐げられている感は薄く、そのため悪役にもいまいちピンと来ません。あーそうなの？ぐらい。
１巻で脱落しました。これは酷い！

主人公のアリエッティは、何度も挫折を経験し、トラウマやコンプレックスがありつつも、それでも揺るがない信念を持ち、仕事に対する誇りと情熱を武器に奮闘し、道を切り開いてゆきます。
常に前向きで突き進んでゆく姿は爽快で、そんな彼女に読者だけではなくキャラクター達も魅了されていきます。
主人公は文句なしに素敵！

でも、ヒーローがなぁ…。今のところ、顔がいいだけです。
思いやりに溢れ、思慮深く公平で、そして非常にできる領主という感じで描かれていますが、そもそも最初に非常に浅慮な行いでアリエッティを深く傷つけているんだよなぁ…。アリエッティが人に認められだしてから、「思ってたのと違った」とばかりに好きアピールをはじめて…アリエッティをどれだけ振り回すのか…。
ヒーローは魅力に欠けます。だから、アリエッティの恋を応援することができない。
でも、アリエッティがどんどん周りを変えていく様は痛快で、面白いです。

性転換設定自体は許容範囲なのですが、ちょっとBLの匂いがするのが駄目でした…。
性転換設定自体駄目な方、私のように性転換設定自体は大丈夫でもBLが苦手な人は要注意です。
これ、性転換設定いります？　幼女のまま強いほうがカッコイイし、主人公の特異性も表現できると思うのですが…。
今のところの話の流れ的には、性転換設定が絶対的に必要ではなく、ただ読む人を選ぶだけのものになってしまっているのが非常に惜しいです。

幼女がイケメンを助けて、悪を挫くさまは痛快で、最高に面白いのになぁ…。

物語としては、虐げられていた主人公が実は特別な存在で、スペシャルなヒーローに助けられて傍にいることになり…と、王道シンデレラストーリーそのものです。そのためあちこちでありがちと言うか…既視感を感じますが、設定にはオリジナリティがあり、楽しめます。

しかし、世界観の作り込み甘いと言うか…人気の、明治・大正時代がモデルになっているよくある和風ロマンスファンタジーだと思うのですが、言葉遣いや立ち姿、所作、髪型や服の着こなしなど、平成・令和的と言うか、現代的なところが多々あって、それがすごく物語の世界観の邪魔をしています。そのせいで、どっぷり物語の世界に浸ることができない。冷めてきてしまう。
没頭できない以上、今後の購入はないと思います。

ストーリーは王道中の王道、万人が好きなヤツ！　ただ絵がめちゃくちゃ綺麗でヒロインが最高に可愛い！　あと、キャラがいいです。サブキャラまで作り込まれていて、あなたの推しがきっと見つかります。私の推しは死神の二人です！