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今月(6月1日~6月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 恋という字を読み解けば

    安西リカ/二宮悦巳

    何もなくても、恋はある
    2025年6月18日
    あとがきで「何にも起こらない話」と書かれていましたが、派手な展開や事件がなくても、恋をするというのはそれだけでその人の中ではめちゃくちゃ大きく「何か起こっている」んですよね。まさに、そんな恋の本質を読み解いた作品のように感じました。あらすじから、つらい展開が来るかなと身構えましたが、そこも控えめで、あくまでタイトル通り純粋に「恋を読み解く」話でした。
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  • 甘い嘘

    安西リカ/三池ろむこ

    騙して生きていくのはつらいから
    ネタバレ
    2025年5月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 安西先生の作品は、ほんのちょっとだけ出てくる端役も含めて、登場人物それぞれに人生があってそれぞれに生きてるんだなぁと感じられる奥行きがあってじんわりと染みます。
    成り行きで嘘をつきつづけることになった七生さんも、仕事や恩返しのために嘘をつこうとした佐倉さんも、周囲から傷つけられないために嘘をつく選択をしようとしたまどかさんと北河さんも。
    生きるために周囲と上手くやるために自分を守るために、ひとって嘘をつくものだと思いますが、でも最後にまどかさんが言ったように、ずっと騙していくのはつらい。正直に生きることで直面にするつらさはあるけれど、それはきっと寄り添って手を繋げる相手がいれば乗り越えてゆけるのでしょう。あの4人が、これからそうしてつらさを乗り越えてそれ以上の幸せを手にして生きていけますように。
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  • 生徒会長は下僕になりたい【特典ペーパー/電子書籍限定マンガ付】

    さばみそ

    テンションに引っ張られる気持ちよさ
    2025年5月21日
    テンションに引っ張られて、気づいたら一周してるタイプのジェットコースターみたいなBL漫画でした。楽しかったー!
    ナルシストで自分を題材にしたAV風ポートレートを撮るのが趣味の受と、そのきらきらにやられて受を天使だと思ってる振り回され攻。振り回されてるとはいえ攻も受への思い余って充分変な人になってるので、ものすごい破れ鍋に綴じ蓋なお似合いカップルな気がします。
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  • 絶対俺のこと好きじゃん? 【電子限定特典付き】

    爺太

    さくっと読めるかわいい満開の高校生BL
    ネタバレ
    2025年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 予想外の展開はありませんが、その代わり期待にはまるっと答えてくれるタイプのBL。さくっと読める水戸黄門のような安心感は、疲れてヘヴィーなものはきついけどBLの基礎栄養素を摂取したい時などに最適です。
    個人的に、根明カリスマきらきら攻×真面目振り回され受、が大大大好きなので大変おいしかったです。ありがとうございます。元気になりました。
    全体的に可愛いふたりでしたが、圭輔さんに自分からキスした癖になんか困った顔してる真さんが好きでした。可愛すぎる。困ってる割にちゃっかり追いキスをしようとしてるのも可愛い。
    無料部分を読んで、CPが癖に嵌るなと思ったら買って損はないのではないでしょうか。
    わたしは癖に嵌りすぎたので、このふたりのわちゃわちゃを一生分みたいです。大学生編、描いてくださらないかしら。
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  • 炎属性ですが、氷属性上司の×××になりました。【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    刹那魁

    手の跡がえろすぎるので★5
    ネタバレ
    2025年5月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 属性持ちという特殊設定の割にその設定の扱いがふわっとしてて、普通に現実世界の話にしても部下×上司の萌カワな話になりそうなのになー、とおもってたんですが、抱いた後クール上司の体に部下の手の跡が残るのがエロすぎたのですべて納得しました。
    ありがとうこざいます。
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  • 隣の嘘つき《小説版》

    安西リカ/須坂紫那

    隣の正直
    ネタバレ
    2025年5月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと嘘をつきながら友一さんの隣にいた高瀬さんが、最後は友一さんに正直な心と言葉を連ねて「信じてくれ」というところ、よかったです。
    安西先生の作品は視点人物が自分を守るためにこれまでの経験から身につけてきた行動やスタンスが、大事な相手ができた時に自分に返ってきて関係が噛み合わなくなり、勇気を出して今までにしなかったことをして関係を修復しようとするという展開がよくありますが、それがとても好きです。相手のために自分を変える。無理に変えるんじゃなく、この人と一緒にいるためなら変えてもいいと思える。出会いは、人を変えるのですね。
    短いながらも、とても素敵な作品でした。
  • 隣の男

    安西リカ/北沢きょう

    庶民的な居酒屋そのものみたいな恋愛話。
    2025年5月16日
    安西リカ先生を最近知って、大好きになり著作マラソンしてる最中です。
    変な言い方ですが、安西先生の作風って擬人化すると安原さんみたいになりそう(?)

    安原さんがほんとーにその辺にいる器の広いおじさん、という感じで、BLだと逆に珍しいかも。そして、それがすごく良◎。
    スウェットでナイターみてサウナ行って、簡単なつまみ作って家呑みして。
    相手に釣り合うように努力するのがよろこびみたいな恋愛をしてきた伊崎さんが、頑張らなくても一緒にいて心地良いというこれまでとまったく違う恋愛をしてしまう相手として、安原さんはめちゃくちゃ説得力がありまし。
    ベッドを共にした後の雰囲気も、現実感のある穏やかな雰囲気で好き。

    安西さんらしい、繊細でありながらもゆったりとした日常の愛しさに満ちた作品でした。
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  • 究極×××のつくりかた 【電子限定特典付き】

    鰐淵

    ひとり遊びも、ふたり遊びも。
    2025年5月5日
    伊吹さんと出会ってふたり遊びのよろこびを知った真山さんが、それはそれとしていままで自分を助けてくれたひとり遊びもだいすきなままなのが、めちゃくちゃ良かったです。ひとり遊びは「自分を慰める」と書きますが、真山さんが自分が活かすためにしてきたことを、究極✕✕✕を手に入れた後も愛したままなのがうれしい。
    新しいものを手に入れることが、過去に自分がしてきたことの否定になってない。すてきなことです。
    (超振動Xさんも極太君もスーパージャンボコプラさんも、モーター音でそうだそうだと言っていました)
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  • 不可逆性の向日葵

    緒花

    戻らない日々のなかで、生きるということ。
    ネタバレ
    2025年4月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんのコメントからすると、続きがあるんですね。
    個人的にはこの一冊で完結してもいいくらい満足でした。

    時間は逆には流れなくて、やらなかったことはもうすることができない。見ようとしなかったものは見えなくて、伝えられなかったものは伝えられない。
    作中でほんの少しだけ奇跡が起きたけど、兄と主人公の人生が重なっていた時に、それが出来なかった事実は変わりなくて。
    それでも、まだ生きている者は生きなければいけないし、むしろ戻らないからこそ、必死に見て、伝えて、動いて、生きなければいけない。
    兄が精一杯に兄の日々を生きたことが、主人公が精一杯に自分の日々を生きなければという強い思いに繋がるところが、素晴らしかったです。
  • Take The Time

    みなもやかづき/Ziggurat P編集部

    現実の手触りと日常の色が愛しい
    ネタバレ
    2025年4月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編もだいすきなので、読めてめちゃくちゃ嬉しい。
    この漫画、台詞回しに過度なドラマティックさがないのですが、その代わりに描かれる現実味のある手触りと日常の色をしたやりとりがとてもいい。
    今回も、ポリネシアンがポルノ的なエロスとしてではなく、手探りで互いを思いやる関係性の手法として使われてるのがすごく好きです。
  • 年下上司は褒められたい

    みなもやかづき/.Poika編集部

    表情がとてもいい!
    2025年4月23日
    お互い気を使うのが上手い者同士で、その気遣いが相互にちゃんと響き合って関係が進展していくのが、感情含めとても納得てきるように表現されていました。
    話が進みふたりが自分の深くまで相手にさらけ出すような関係になるにつれて、登場人物たちの表情もどんどん深みと繊細さが増していくのもとってもいい。
    相手の深くに踏みいるにつれて、相手のみたことない表情をたくさんみることになる。恋愛におけるその変化が、繊細なイラスト表現で伝わってくるのが素敵でした。
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  • エロティック・サイコ(フルカラー)

    KJK

    どこにもつながらないままで
    ネタバレ
    2025年4月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 矢印が向き合わない3人の、ふたりは孤独に死に、ひとりは孤独に生き残るというというはなし。寂しさを超えた、音のない孤独の手触りが、ひんやりと心地良い作品。主人公の家にある水槽が、彼らのいる暗い深海のような気がしました。
  • 一緒にいようよ【R-18版】

    犬太郎

    人外×人間。だけど似た者同士。
    2025年4月16日
    人外×人間のBLに犬太郎さんの漫画ではじめて触れましたが、とてもよかったです。
    お互いがお互いについて、同情や気遣いで一緒にいようとしてくれる優しさを持ってると思っていて。どちらも似た優しさとか愛情を持っている者同士だと感じました。だからすれ違いが生まれてしまうし、だから相手が好きなんだろうなぁ。
    月曜日、貴弘さんを送り出した後のモーリィさんの姿が描かれた2コマが切ない。
    ラストはお互いを思う気持ちが伝わってよかった。
    読んでよかったです。
  • スロウモーニング

    カジス

    日々暮らしていくことへの祈りのような
    2025年4月6日
    両片思い再会もの!ビジュアルが好み!と思って読み始めましたが、いい意味で予想外の読み口てした。
    仕事をして暮らしていく日々に必ずある、ごくありふれたつらさと、それに対する小さな救いや祈りを感じる物語でした。
    読めてよかったです。
  • カブラギ先生のドキドキ♡謝罪訪問【R18】

    jiyuyu

    表情がいい
    ネタバレ
    2025年4月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 復讐ものかと思ったらやばい執着攻でした。ありがとう。
    ドエロな上に、攻と受の表情がいい。
    受が現実でよくありそうなラインのだめさを持ってるんだけど、攻がその遥か上をゆく執着っぷりなので、それと比べると受のクズさが可愛く思えてきます。受は体は快楽に正直だけど、絶妙なクズさも過去やったことへ謝罪も攻への罵倒も現実的にありそうな人間らしさなのがエロさを増してよかった。
  • 朴訥クールとゆるふわヤンキー

    滝春

    ゆるふわほのぼの
    2025年3月30日
    実は、両片思い?っぽいヤンキーくんとクールくんのゆるふわ日常BL。読んでて幸せになる空気感なので、末永く続いてほしい。もだもだしてるのもいいけど、いつかいちゃいちゃみたいです!
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  • この俺に惚れないとか、お前の人生間違ってる

    加森キキ

    美人で性格の悪い受
    2025年2月16日
    美人でナルシストな性格の悪い受がだぁいすきなので、面白かった~~~!!!攻が天然すぎてそれら受のあれそれが通じないというのもいい。
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  • 悪魔な幼なじみの異常な純情

    加森キキ

    悪魔な受かわいすぎる
    2025年2月16日
    攻が好きすぎる積極的な受が大好物なので、ごちそうさまでした~~~!!!千尋さんは、大事にすることは下手でも愛し続けることは得意でしたね。
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  • 春の緒-ハルノイトグチ-

    よそのよそみ

    やさしい関係
    2025年2月2日
    今作も、よその先生の持ち味である人と人のあいだに発生する温かさが詰まっています。
    別作品で主人公を傷つける相手として出てきた人物が主役の物語が、こんな優しく、しかし納得感を持って紡がれたのがとてもうれしいです。