このレビューはネタバレを含みます▼
荒廃した世界で逞しく賑やかに生きる人々のドタバタものかと思いきや、(3巻で起きる)とあるショックな出来事をきっかけに主人公キドウの過去が明かされ、そして、第1話に重大な伏線が張られていたのだと気づいたとき、衝撃で震えました。
キドウの過去が切なーい!と思っていたら、その過去をマッハの勢いで抜き去るイリの壮絶な生い立ちとその後の展開にたたみかけられ、平和だった序盤が夢のよう。
世界背景と物語がガッツリ絡み合い、振り返れば、あらゆるエピソードやシーンがクライマックスへ向かう伏線となっているところが最高に私好みです。
そして、登場人物達の生き様に心打たれました。
エグい世界観と虫が苦手な人にはオススメ出来ませんが、それが大丈夫であれば、是非とも読んでいただきたい作品です。