はらはらさん

ボーボボのあの作風とは随分と違った作風になっています。
ビュティとドンパッチを中心とした、ゆったりとした日常が描かれています。
前作のふわり！とは、若干、キャラクターの設定や世界観が異なります。
またストーリー展開も、ふわり！は日常ほのぼのコメディという感じですが、こちらは本当にのんびりとした日常を描いているという感じで微妙に異なっています。
この作風を受け入れられれば、面白いと思います。
前作のふわり！を読まず、こちらを始めに読んでも、全く問題ないと思います。
ただ、ボーボボ未読の方は、楽しめるのかな？と少し疑問。
特別何か前置きもなく、なんだかよくわからない奇妙な生物が普通に現実世界に存在し、話をしているので、この漫画はなんだ？という事になりかねないかなあ…と。
個人的に楽しく読めました。一巻だけというのは残念です。
ですが、気になる事が一つ。
最終回のあの人との会話。
あのセリフや、彼の表情。それらを考えると、ちょっと鬱になってしまいました。
本作自体は面白いので星5なんですが。

文章が読みやすいです。
しっかりと情景描写され、ヒロインの心模様にもついていけて、するすると物語の中に入っていけました。
ストーリーですが、少女小説にしては珍しく、作中、恋愛要素はほとんどありません。
クーデターが起き、一夜にして追われる身になりながら、国のため突き進むヒロイン中心の物語になります。
なので、展開は少女小説にしては結構ハード。このキャラと恋が？！というふうに、ロマンス要素を期待してはいけません。
小説全般を読む、物語が好きな方におすすめです。