このレビューはネタバレを含みます▼
1998年に発刊された作品だったのですね。
読み終えてから知って、少し驚きました。
約10年経過した今読むと、本作の内容に近いことがいくつか実現してます。
現実には本作のようにサッカーではないですが、将棋や囲碁で人工知能(AI)が人間に勝利しています。
AIは過去のデータしか参照できませんので、さすがに国会議員は無理でしょう。
しかしながら、技術の進歩するスピードはどんどん速くなっていますので、それも無理ではなくなるのかもしれません。
他にも色々と未来の描写が出てきます。
料理も未来的になってました。
一つでどんな味でも作れる調味料が登場していましたが、これは使うのが面倒くさそうです。
個人的には人は料理をしなくなるだろう、と思っています。
なので、ボタンを押せば料理が自動的に作られて出てくるとか、料理ロボットが作ってくれるとか、そんな方向に行くような気がします。
1巻だけですが、尻切れトンボにならずに良くまとまっており、SFな1巻完結モノを読みたい人にはおすすめです。
話は良く考えられており文句なしですが、人物の全身の描写バランスが悪いのがやや気になったので、星4つとします。