MHさん

小説版の雰囲気を大切にしつつ、違和感なく丁寧にコミカライズされた素晴らしい作品です。ゆんける先生の柔らかく温かみのあるタッチが物語にぴったりで、ページをめくるたびに心があたたかくなっていきます。イケメンキャラの魅力はもちろん、ディフォルメされたティアの愛らしい表情や、日常に散りばめられたちょっとしたギャグにも思わず笑顔がこぼれました。

私は単話版の第1話からずっと追いかけてきましたが、こうして単行本として一冊にまとまったことで、全体の流れや物語の優しい世界観がより一層わかりやすく、深く楽しめるようになっています。さらに巻末にはキャラクター設定画や描き下ろしの特別イラストまで収録されていて、ファンにはたまらない内容です。

ここまで丁寧に作りこまれたコミカライズは本当に貴重だと思います。発売を心からお祝いするとともに、もっと多くの方に手に取っていただきたい作品です。癒しと笑顔を届けてくれるこの作品を、ぜひ皆さんにも読んで欲しいです！

本作の見どころは何と言ってもヒロインのまっすぐな優しさと、それに少しずつ心を開いていく‘’黒髪の青年‘’の変化。閉ざされた彼の心が、静かにほどけていく過程がとても丁寧に描かれていて胸を打たれました。そして個人的には、この青年のビジュアルが好みです！黒髪に吊り目、やや厚めの唇という組み合わせが魅力的で、思わず見とれる美しさがあります。

物語全体を包む、優しくてあたたかな雰囲気がとても印象的な作品です。登場する動物たちも個性豊かで、特にリスのロロと小鳥のピッピは可愛さ満点！中でもロロのぷにっとしたほっぺたや、ちょっと偉そうなのにどこか憎めない性格がツボでした。リリエットが森で出会った青年と心を通わせ、少しずつ「愛される」存在になっていく展開には、読んでいてほっとする温かさがあります。

小説版の挿絵イラストの雰囲気を大切にしながら、違和感なく丁寧にコミカライズされた作品です。
作画を手掛けるゆんける先生の柔らかく温かみのあるタッチが物語にぴったりで、ページをめくるたびに心がほっとします。
イケメンキャラの魅力はもちろん、ディフォルメされたティアの表情も愛らしくて癒されます！
日常のなかにさりげなく散りばめられたギャグにもクスッと笑わされ、読み終えた後には思わず笑顔に。
無料で読める範囲だけでも十分に楽しめますが、ぜひ本編も購入して、続きのストーリーを味わってみてください！