このレビューはネタバレを含みます▼
オレンジ色の表紙がパッと目を引いて素敵。次郎丸と魁傑の掛け合いが楽しすぎる。最初は甘々で幸せ一杯な感じで読んでて楽しかったのに、高虎の父親に女の嫁を貰うよう息子を説得してほしいと頼まれてからは、空良の苦悩が伝わってきて一気に重苦しくなった。父親の言い分も分かるが、高虎本人が空良以外の嫁はいらないとキッパリ拒否してるし無理強いしても皆が不幸になるだけ。それにどうせ三雲の跡継ぎは正室の生んだ次郎丸だし、その次は次郎丸の子供でしょう。高虎に子供がいなくても良くない?そんなに子供が欲しいなら自分が頑張って作れば良いのに。空良が手紙を書いた時は、高虎の諦めがつくように自らの命を断つのではとハラハラした。今回も高虎が留守の間に事件が起きるがまた空良の活躍で解決。か弱そうに見えるのに、芯が強くて思いやりがあって頭が良い。男同士の婚礼を回りが認めたのも、高虎の執念もあるけど結局空良の人柄がそうさせたんだよね。落ちぶれた実父の事も許して気にかけるとか人が良すぎ。