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今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~(分冊版)

    橘ちなつ

    私も自◯未遂で閉鎖病棟に入院していました
    2025年8月14日
    私は妊娠/出産経験はありませんが、この主人公のように過労で鬱になりやすい医療専門職(医師/看護師ではない)の者です。

    産褥期精神病という病名は初めて聞きましたが、私自身、国立大学病院での激務で適応障害/うつ状態を発症し、自◯未遂に追い詰められ、精神科専門病院に救急入院した経験があるので読んでて思い出して辛くなりました…

    私の体験談/目撃談としては、救急患者向けの閉鎖病棟は、今は窓やドアは鉄格子ではなく最強度の強化ガラス製でした。
    私自身も入院数日間は身体拘束まではされなかったものの、隔離(病室個室に鍵を掛けて閉じ込める)され「出してくれ~!」と個室のドアを叩き続けていて、看護師さんからは「おとなしくしないと開放(病棟内自由)の許可が主治医から降りないよ」と言われ続けました。

    だだ、漫画の中にある「おまえも『こんな場所』にふさわしい人間だからだろ」などはさすがに人権侵害発言だと思います。精神科病院は携帯など録音機器は持ち込み不可なのをいいことに、医療従事者に失言が許されるとは思わないでほしいです。

    「医師も看護師も冷淡で患者に寄り添わない、まともに話も聞いてくれない」のは特に閉鎖病棟は精神的興奮状態になっている患者がほとんどのため、ガーッと一方的に長時間まくしたてる傾向が強いこともあり、精神科医療のプロとして適度に距離を置いているだけです。私は入院と同時に大量の安定剤と眠剤を没収され、漢方と軽い眠剤のみになったこともあり、1時間おきに目が覚め、イライラして「医師も看護師も何もしてくれない!」と医療保護入院の期間は当たり散らしていました。

    精神的興奮状態が治まっていくと、精神疾患特有のイライラ感は落ち着いてきて、手足の震えはなくなり、不眠症は大幅に改善されました。私自身が医療専門職といえども、初めての突然の入院で精神的錯乱状態でいきなり閉鎖病棟に隔離され、渡されるデエビゴのせいで悪夢を見るという錯覚に襲われ、医療保護入院期間中は地獄のように感じる日々でした。

    身体拘束/隔離からの開放、医療保護入院解除からの任意入院への切り替えは、主治医が24時間365日患者を交替で診ている看護師の観察からの意見も踏まえて判断/指示します。

    医療専門職の入院経験者として、精神疾患に苦しんでる人も読む価値があると思いますし、医療従事者にも読んでもらいたいと思う内容です。