このレビューはネタバレを含みます▼
左との時系列がいつも不明でしたが、今回ははっきりしています。右8話は左7話の「デートしませんか」のデートの内容です。
としおさんが妹の件でぐるぐる悩んでいるのを見かねてデートに誘う進藤。デート中、悩みも忘れて楽しんでいるとしおさんがかわいいです。
右8話だけで読むとデートのほのぼの回(最後サプライズあり)で終わってしまいますが、左7話と読むとセリフ一つ一つが重く感じられると思います。
左5〜7が重い話で、せめてもの救済が7話最後の「としおさんはとしおさん」だけでしたが、右8話は左の暗さを中和してくれます。
右8話の最後の甘いシーンは、表面上ではとしおさんの「しんどおいつもおれのことかんがえてくれるから」に心が揺さぶられての行動ですが、左7話の最後の車での会話も受けての行動と取った方がいいのかと思います。
自分がとしおさんに対して出来ることはたかが知れていて、できないことがあっても割り切れると思っていたけど。割り切れない、してあげたい。好きだから。
進藤はいつも言葉足らずで大事なことを最後まで言いませんが、今回はちゃんと「好き」と言葉にしましたね。としおさんの弱ってる姿を見たのもありますが、としおさんからの好意と自分のとしおさんへの気持ちをここ数話で特に感じていたから、だと思います。
右8話は久しぶりに甘々な話でしたが、左と一緒に読むことでより深く楽しむことができました。