このレビューはネタバレを含みます▼
自分で選んだ学校なのだから、もちろん校則にも納得しているはずなのに、主人公の男の子が学校に対して不満ばかり抱いてるのに違和感を感じた。
バイトをしたり、髪を染めたりしたいのなら、それを許す学校に行けるように努力すればいい。
もしダメで校則が厳しい学校に入ったのだとしても、そこに入ると決めたのは自分だ。
義務教育でもないのだし、自分の決断にもう少し責任を持ったらどうだろうか。
豪に入れば郷に従え、この言葉を彼に教えてあげたい。
それと校則があるのは当然だ。
なぜなら違う環境で育った違う人間が集まると場所が学校なのだから、ルール、きまりはある程度必要である。
また校則の厳しさと生徒への信頼というのは比例する部分が大きいと思う。
生徒の質が高い学校は比較的校則が緩い。
生徒たちに自分で判断し、考える力があると学校に認められているからだ。
そしてそんな生徒が集まるのはもちろん上位の学校だろう。
私にはこの主人公にはなぜその校則があるのかということさえ理解出来ていないように見えた。
これは私が思う「質の高い生徒」には当てはまらないしつまり彼の学校は「上位の学校」ではなさそうだ。
ただ、ここで主人公が疑問を覚えたことは大切なことなので、不満を言うだけに終わらずに、学校側を納得させ、説得できるほどの考えや意見を持てるように試行錯誤してみて欲しい。
たとえ上手く行かなかったとしても、きっと彼にとっていい機会になるのは間違いないと思う。
そしてこれはあくまでも私個人の感想でアンチコメントを書いているつもりは無い。