このレビューはネタバレを含みます▼
マンションに纏わる話しながら、主人公とその周りの優しい人々の日々が描かれています。作家さんの独特のタッチも素敵で、マンションの細部や街中、マンション購入前の主人公が住むアパートなど、なんだか身近にあるような、それでいて夢の中のような不思議な感覚を覚えます。
時々主人公が代わって、オムニバスのように話が構成されている部分もありますが、その人たちも主人公やその周囲の人々に関わってきます。
読み進めるうちに、みんなに幸せになってほしいと思える話です。
主人公やその周りの登場人物へのフォーカスの当て方が素晴らしくて、私は何度も読み返したくなります。