このレビューはネタバレを含みます▼
少年少女が『敵』と戦う話。こういう物語についてまわる『恋』という要素の扱いがとても良いと思った。人間の感情をシステムに組み入れることを裏切りのようにとらえる人もいるかもしれないが、感情ゆえに騙している側にも何かが生まれているように見える。(でもこれは読者がそう見たいからかもしれない)知らずに戦う者の苦悩、演じて戦わせる者の苦悩。見応えがあります。
怪物の造形が、味方側のほうがより有機的で化け物っぽく、敵側は無機的。本人の要素が少し残っているのがおぞましく、どきどきする。
続きが気になる。