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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 氷の城壁【タテヨミ】

    阿賀沢紅茶

    ここに、全てがある
    ネタバレ
    2022年10月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初にこの漫画やべえって思ったのは、過去の回想で絡まれてる主人公のシーン。
    そうなんですよ、いつだって向こうは急に訳わかんないこと話しかけてきて、かわいい〜とか困ってるじゃんやめなよ〜とか、そう笑うんですよね。
    反論しても、ほら怒ってるじゃ〜んって笑われて。
    暴力や器物破損程ではないけれど。イジメ、って言えるか分からないけれど。着実に向けられる好奇の目は心を蝕んでいく。
    登場人物たち全員がそれぞれ悩みを抱えてて。「よくある」家庭事情だったり悩みだったり。でも高校生の時って、八方塞がりでどうしようもできなくて悩んで。大人になれば、と美姫のバイト先の姐さんたちも言ってましたけど、この頃って本当に、些細なことかもしれないけど、本人にとってすごく大きくて辛くて。
    この作品のすごい所は、ジャンル的には恋愛学園もの、青春ものなはずなのに、学校イベントそのものにはそこまで力を置いてないんです。
    普通なら学園ものって、学校自体は毎日単調だから、学祭、体育祭とかを長引かせたり盛り上げたりするんですよね。
    でもそうじゃない。日常パートの方が重きを置いてるんです。
    でも飽きるどころか、どんどん読んでしまう。
    日常パート、みんなが仲良くしてたり、すこし思うところがあったり。
    言ってしまえばそれだけなのに、目が離せない。
    リアリティのある描写。
    楽しげなみんなの姿。
    微妙な表情の変化を描くのがうまくて、言葉のチョイスもうまくて。
    久々に素敵な作品を読みました。
    小雪が幸せなら、それで十分。
    いや、みんなが幸せなら、ですね。
    どうか、最終回でお付き合いしていたカップル全てが、登場人物たち全てが、幸せになります様に。