しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~[ばら売り][黒蜜]
左藤真通/富士屋カツヒト/清水陽平
このレビューはネタバレを含みます▼
ネット訴訟を周りで起こしている人がいるのもあって興味があった漫画でしたが、読んでみてかなり具体的な金額や流れがわかり、とても勉強になりました。
被告人の旦那さんの「他人事じゃないんだから」の言葉がすごく効きました。
木下奥さんにも色々苦労やストレスがあってのことなのだろうとは思ってましたが、いつもそばにこんなに自分を理解して受け入れてくれる素敵な旦那さんがいるのに、それを無視して蓋をして面白おかしくひとを傷付けることだけが趣味の本物の悪だったのだとはっきりしたので、彼女の本当の地獄はお金なんかじゃなく、素敵な家族を自分の手でぶち壊してしまった後悔からはじまるのでしょうね。
保田先生は知り合いの弁護士にも似ていて(知人はもっと優しいですが要約すれば保田先生と同じことを言っているなと気が付きました)とてもリアルだなと思いました。
自分にも何かの機会でこういう世界が現実になるかもしれないので、読んでとても良かったです。