このレビューはネタバレを含みます▼
セリフが少なくて、謎めいていて想像の余地があって、バンド・デシネ作家にウケそうやなあって感じ。ベルビルランデブーみたいやけど、あそこまで新規性がない。
サイバーパンクとかバイオパンクのコンセプトに馴染みがあったらそこまで概念に新規性はない。クリーチャーの表現方法には宮崎作品の蟲とか巨神兵とかシュワの墓地の影響が。ハッキングの描写も史郎がやってたのを踏襲している感じ。ただし、両作品が持つ、哲学的な結論とか境地を見せる感じがない。ただ、以降の作品を読んだら、また思想的な発展が見えるようになるのかなって思う。
壮大っていう意味ではファイアーパンチにも似てるけど、俺はファイアーパンチの方が好きかな。より神話的やし、視点の工夫とか「やりたいことがあるんやなあ」って感じがした。
たぶんこの作品は背景集とかがおもしろいんやろうなあ。建物に熱意がこもってるから。描き込みにも愛を感じる。人より建物に笑
ねふりのアニメから入って当然漫画の方が面白いけど、あと数段階ギアが上がってくるかなあと思ったから、うーんっていう。