このレビューはネタバレを含みます▼
読む前から何となく切なそうな物語だと思っていましたが、ラストは想像を上回る切なさと苦しさで胸がいっぱいになりました。BLを読んでこんなに泣いたのも感情移入をしたのも初めてで今も余韻が抜けません。何も言わずに居なくなった鴻を生涯死ぬまで一人待ち続けた菊次郎も、司郎のためケジメをつけるために元の世界に戻った鴻も、鴻のことが好きでずっと一緒にいたかった司郎も、ストーリーの外でみんなが幸せになってるといいなと願わずにはいられません。何回でも読み直したい、そう思わせてくれる物語です。