このレビューはネタバレを含みます▼
この作者さんらしい設定だったと思います。
最後の終わり方も好きでした。
でも最後の台詞がもっと活きるような流れが欲しかったなと思いました。
SPとしての活躍をもっと描いて欲しかったなと。
本物のSPを以前見たことがありますが、動き方がとにかくきびきびしていて、姿勢もものすごくきれいで、常に無線かなにかで情報を共有していて、守るべき人を常に観ながら颯爽と動く姿がめちゃくちゃかっこよかったのですが、その辺の訓練とかの姿もなく…。姿勢をきれいにしたり、無線での連絡方法や、どんな状況でどう使うかなどを勉強する姿…。
本物は一人の人に4人くらいついていました。囲むようにして体制を整えて歩いていました。
その辺の仕事面を描いてくれると最後の台詞が活きてきたと思います。
あと仕事にしても恋愛にしても努力の描写が足りないようにも思いました。
ストーリーの山となる部分があまり無かったように思うのです。何かが起こってネガティブになったり自暴自棄になってそれをとらさんに助けてもらうだけで、自分からなにかに取り組む描写がほとんどありませんでした。それでは物語の山が見えてこないのも納得です。ここは努力描写の足りない部分も関係しているのかもしれません。
嫌みな感じもなく、面白かったのは面白かったです。