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アレキサンドライト
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アレキサンドライト

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作品内容

流れるような黄金の髪と怜悧に煌く緑潭色の瞳を持つ美貌の貴族シュリルは、隣国の軍人、マクシミリアンに捕らえられた。彼は、妹を死に追いやったシュリルに復讐を企んでいたのだ。シュリルは贖罪のため、マクシミリアンにその身を差し出す。想像したこともない屈辱に翻弄され、貶められるシュリルだったが――。憎しみと禁断の愛に彩られた、官能の美を描く衝撃の耽美ロマン。

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レビュー

アレキサンドライトのレビュー

平均評価:4.5 45件のレビューをみる

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高評価レビュー

“両義性” に誘(いざな)われる恍惚
(作品紹介と幾つかのレビューは読後の閲覧を推奨します) 672ページ。

22歳の美しきシュリル聖将軍と、彼を捕らえた隣国のマクシミリアン大佐、そして自国のラモン戦将軍。因縁と謀略、命をかけた秘密と引き換えの服従。憎しみという名の執着。愛という名の凌虐。降りしきる雪の中を疾走し求めた、トライアングルの決着は……?

巨匠・山藍紫姫子(やまあいしきこ)先生による耽美ロマン小説。
耽美という言葉はとかくイメージ優先で使われている気がしてならない。“うっとりする美しさ” “危うく儚い束の間の美” “神聖で侵(冒)しがたい高貴さ” の意味で使う人もいれば、“禁忌/禁断/背徳” “過剰なほど華美な倒錯的エロス” と受け取る人もいる。だが本来はもっと振り切った定義を持つ。
耽美主義は真・善・美の均衡を崩し、美しいことが最高で論理的賢さ(真) や倫理的正しさ(善) を無価値とみなす。自然より人工、精神性より感覚と情緒、内容よりも形式、写実より虚構を好み、悪徳の中にすら美を見出だし、既成概念や道徳を拒絶する。
極論すれば、誰を傷つけ苦しめようが (いっそ誰が死のうが) そこに自分の求める美さえあればよしとするので、物語は自ずとメリバになりがちだし主役たちの中身は悲しいほど愚かか軽薄、自己愛的で自己中心的、容姿だけが破滅的に美しいのが相場だ。愛し合う自分たち以外は眼中にないので、当然のように周囲から憎まれ排除されるが、当人らは何ら痛痒を感じない(『枯葉の寝床』のギドウとレオのように)。
この視点で見る時、この物語は耽美とは言えない。

しかし世界5大宝石のひとつ*で太陽光の下では深緑、白熱灯や蝋燭の下では赤~紫に見え「昼のエメラルド夜のルビー」と喩えられるアレキサンドライトという作品名…この “あれもこれも” の“両義性” (“あれかこれか” の二者択一でない) が答えをくれる。
それはまず2つの意味でシュリルの比類なき魅力を指し、同時に人の感情の暗喩でもある。人は人に対し “愛か憎しみか” より “愛してもいるし憎んでもいる” という思いを抱くものであると。
そして抑制された心情描写と過剰なほど美しく残酷なエロスの対比が、行間を読む読み手を耽美の恍惚へ誘い、知らしめる。見えるものと見えないものを同時に見つめようとする心こそが耽美なのだと。


*ダイヤモンド/ルビー/サファイア/エメラルドに並ぶ5番目に翡翠や真珠をあげる説も
いいね
18件
2021年10月12日
耽美的で美しい!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔の作品らしいですがとても面白かったです!
以下ネタバレ含みます。

身体的特徴から実の父から疎まれ愛を知らずに育った(←これ物語の要)主人公シュリル(受)が本人が悪い訳ではないのに酷い目に遭ってとにかく不憫なお話!
全体的にエロは多いのに本気で嫌がってるエロが8割くらい。
革命に乗じて王室側の大貴族であるシュリルは味方の裏切りに遭い、罠によりシュリルを恨むマクシミリアンに拉致○禁されてしまいます。
この拷問が結構酷い。暴力、レ○プ、3P、蝋燭、異物挿入と容赦無い。蹂躙され心折れてしまう受。
後半もお邪魔虫ラモンに引き渡されてしまった受が、囲われて求婚を承諾するよう責め苛む描写が自己中過ぎて本気で辛い。受を死なせてあげて〜楽にしてあげて〜と何度も思いました。受が本気で嫌がってるのでそういう描写が苦手な方はおススメしません。
それでも、辛いけどクセになって何度も読み返してしまうのは、美しい受の嗜虐性と攻の情の深さが垣間見れ、そこに救いを感じるから。
攻は非道になりきれず、元来根が優しい人なので、美しいだけの冷徹人間だと思った受が、実は可哀想な人だと知り絆されちゃいます。
受も初めて人から思い遣ってもらった事で、無感情だった攻に戸惑いながらも惹かれていく。2人の心情変化と心を通わせていくシーンに無理がありません。犯した自分が愛しているなんて言えないと思う攻と、一生許してもらえないと思っている受がもどかしい。両想いになるまで長いし、最後に甘い番外編もありませんが妄想が膨らむラストです。
痛くて辛いのに美しい物語でした。
いいね
5件
2019年4月30日
もはや「美しい」しか出てこない
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 皆様のレビューを拝見し「読んでみたい!」と即ポチッ。672頁とあったので覚悟を決めて読み始めたら、瞬く間にこの世界観に引き込まれ一気読みしていました。
タイトルにある「アレキサンドライト」とは、昼と夜の光の変化によって表情を変える不思議な宝石のこと。この石は、太陽の下ではエメラルドのような緑青色の輝きを放ち媚びない凛とした気品ある表情を見せ、夜の室内灯の下ではルビーのような赤紫色の情熱的で妖艶な色香を見せる特徴を持つのだそう。主人公シュリルがまさにアレキサンドライトのような神秘的な御仁として描かれ、だからなのか数奇な運命に翻弄されてしまう展開に魅入ってしまい目が離せなくなりました。
全体を通してシュリルが陵虐・蹂躙される描写が多いため、苦手な方はご注意ください。ただ、目を背けたくなる場面でも何故か嫌悪感はなかったです。もしかすると、作品全体に漂う繊細で美しい文章・表現力に圧倒されてしまい、その行為さえも美しく感じてしまったからかもしれません。そう考えると、ストーリーというより「美」を堪能する作品と言えそうです。
ちなみにストーリーは、美しい貴族シュリル、漆黒の目と髪を持つマクシミリアン大佐、自国の戦将軍ラモンの3人が交差する愛憎の物語。あぁ、語彙力‥。
シュリルの瞳に切望の色が表れたラストに安堵と感嘆のため息が出て、くどいですが美しい文章に酔いしれました。素敵な作品に巡りあえて嬉しかったです。
いいね
11件
2021年10月15日
星4,5。まさしくタイトルのような輝石。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ (小説、読みきり)

耽美、と聞いて自分とは合わないかな?と心配したけどそんなことなく、お話の世界に惹きこまれた!

まさしく表紙・タイトルのような主人公。
稀少な輝石のような美貌で冷たく気高い。

これでもか!
とプライドとともに心も体も追い詰められていく。。
気高いだけに主人公が相当ひどくてツライんですが、、
それも孤高の彼には必要だったのかと思えてしまう。。

キツイけど読み応えありました。。

でも!
もう、一歩!先までお話が欲しかった~(泣)。
主人公の心を許した笑顔が見たかった!
後日談を短編でもいいから追加で書いて欲しい!
(可能なのかな?)

その点ラストが寂しくて星-0,5ですが、最初から最後まで先が気になる惹きつけられるお話でしたので、盛って星5。

ツライのやヒドイのが苦手な方、明るい幸せな話を期待する方には向かないかも。

<余談*宝石アレキサンドライト>
暗い紫に近い色ですが、光の種類によって色が違って見える。
室内灯と太陽光で緑に見えたり赤紫に見えたりして珍しい石。
あまり耳にしないけどかなり稀少で高価、どこの宝飾店にもは置いてない。
(グレードにもよるでしょうが、ダイヤよりも小さいのに高価!)

以前機会があって見知っていたので、読んでてなるほど~!でした。。
いいね
5件
2017年3月11日
美しい世界観
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 情緒的でとても美しい世界観でした。美しい貴族の主人公シュリルは隣国の男、マクシミリアンに復讐されます。だが次第に惹かれ合っていく二人…その過程がとても切なく美しいです。マクシミリアンの婚約、シュリルの故郷への帰還命令で二人は引き裂かれます。切なくて切なくて…。こちらの作品よりも先に、花夜叉を読ませていただきましたので、またバットエンドか…?とヒヤヒヤしていたのですが、一応ハッピーエンドとゆうことで収まりましたので、安心しました。主人公の桁違いの美貌とマクシミリアンの優雅さと獰猛さが、とても美しかったです。素敵な作品でした。お値段の割にはボリューミーだったので、ストーリー的にもボリューム的にも読み応え抜群の一級品だと思います!
いいね
7件
2016年10月25日

最新のレビュー

またまた出会ってしまった素晴らしい作品
レビューを見ると「かわいそう」「辛い場面が多い」とあったので、買うのを悩んでいたのですが。
せっかくの半額だし、やっぱり気になるということで購入。
いやぁ、素晴らしかったです。
何ともいえない耽美な世界観。
運命に翻弄されながら生き、二人の男の人生をも巻き込んで流れていく主人公の物語。
ラストは急に訪れて、え?っとなりましたが、それが返って良かったのかも?
しばらく余韻に浸ってしまうこと間違い無しの作品です。
いいね
0件
2024年9月27日

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