ネタバレ・感想ありアレキサンドライトのレビュー

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またまた出会ってしまった素晴らしい作品
2024年9月27日
レビューを見ると「かわいそう」「辛い場面が多い」とあったので、買うのを悩んでいたのですが。
せっかくの半額だし、やっぱり気になるということで購入。
いやぁ、素晴らしかったです。
何ともいえない耽美な世界観。
運命に翻弄されながら生き、二人の男の人生をも巻き込んで流れていく主人公の物語。
ラストは急に訪れて、え?っとなりましたが、それが返って良かったのかも?
しばらく余韻に浸ってしまうこと間違い無しの作品です。
いいね
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はあ〜放心
2024年1月30日
主人公の受けが完璧に徹底的に麗人で、それを中心に物語がぐるんぐるん回っていって、最後には熱と光になり弾けます。基本的には辱められて濡れ場が多いのですが、バリエーションが凄いし心理描写も丁寧で、息を詰めて全部読みました。普段流し読みのことも多いけど、本作は全く飽きなかった。
苦しい展開も
2024年1月5日
辛い展開や苦しい展開もあるので、気軽に読める内容ではないのですが、哀しみの中の広がる甘美な世界に浸りました。
えっ、ここで終わりですか?
2023年9月30日
他の方達のレビューを見てから購入したのですが、ラストを読み終わり皆さんが言っていた内容納得しました。この作品は、本当に読み応えがあり良かったです。まあラストはもう少し続きがあったら嬉しいです。表紙のみでイラストはないですが十分堪能できます。しかし久しぶりに耽美な作品に出会えて良かっです。
引き込まれた
2023年3月29日
物語の中にすっかり引き込まれました。絵は表紙しかないにも関わらず、情景が思い浮かびます。けっこうずっと読むのが辛かったけれど、最後はようやく救われました。交わりはとても多いです。花のどの部分がどれだっけ、と形状思い浮べながら読みました!
「耽美」の王道
ネタバレ
2023年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 耽美属性と自覚してましたが,遠ざけることウン十年。封印を解きだして島のおすすめから手を出したこの1冊にガツンとやられました。翌日の仕事中も頭の中は文中の言葉の影響を受けてフワフワ。蝋燭の火,雪の上で肌を晒す,凍えた素肌に豪華な毛皮,湖と森,馬上の・・。言葉は深く感覚を刺激するものなのですね。BLコミック歴3年の新しい扉が開いた本でした。話は突然解決する感はありますがホッとしました。そして想像の余地を残す計画的な人物描写だったと思います。
良かった
ネタバレ
2023年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔、上下巻で持っていましたが、度重なる引越しで手放してしまいましたが、また読みたくなり、電子で購入しました。先生の作品の中でこれが一番好きです。イメージぴったりな挿絵がなくなってたのは残念でしたが、読めて大満足です。ラモンは少しかわいそうに思いましたが、ハッピーエンドで良かった!
一気読みしてしまった
2022年10月1日
シュリルがひたすらかわいそうなのですが、最後の最後はハッピーエンドになり「このあとを読ませて!」と叫びそうになりました。
お願い、甘い後日談プリーズ。。。
凄い
2022年9月17日
レビューを見てずっと気になっていたところセールだったので即購入しました。この作品がBL小説とは違い耽美小説といわれているのが納得できました。本当に描写が凄いの一言です。おすすめです!
美しさが溢れている!!
2022年2月17日
山藍紫姫子先生の作品の中でも一番美しいんじゃないかな
もうストーリーから美しさがもう溢れまっくってた…
挿し絵を少しでも欲しかったです。
良かった〜!
2021年12月12日
耽美の世界です。物語も文章も心理描写も深みがあって素晴らしい、言うこと無しです!暴行シーンが苦手な方にはおすすめしませんが、甘いだけ、やってるだけのBLでは満足しないと言う方は、ぜひ読んでみてください。本当に買って良かったと思っています。ラモンは可哀想だけど、最後、心が通じ合い良かった!
もはや「美しい」しか出てこない
ネタバレ
2021年10月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 皆様のレビューを拝見し「読んでみたい!」と即ポチッ。672頁とあったので覚悟を決めて読み始めたら、瞬く間にこの世界観に引き込まれ一気読みしていました。
タイトルにある「アレキサンドライト」とは、昼と夜の光の変化によって表情を変える不思議な宝石のこと。この石は、太陽の下ではエメラルドのような緑青色の輝きを放ち媚びない凛とした気品ある表情を見せ、夜の室内灯の下ではルビーのような赤紫色の情熱的で妖艶な色香を見せる特徴を持つのだそう。主人公シュリルがまさにアレキサンドライトのような神秘的な御仁として描かれ、だからなのか数奇な運命に翻弄されてしまう展開に魅入ってしまい目が離せなくなりました。
全体を通してシュリルが陵虐・蹂躙される描写が多いため、苦手な方はご注意ください。ただ、目を背けたくなる場面でも何故か嫌悪感はなかったです。もしかすると、作品全体に漂う繊細で美しい文章・表現力に圧倒されてしまい、その行為さえも美しく感じてしまったからかもしれません。そう考えると、ストーリーというより「美」を堪能する作品と言えそうです。
ちなみにストーリーは、美しい貴族シュリル、漆黒の目と髪を持つマクシミリアン大佐、自国の戦将軍ラモンの3人が交差する愛憎の物語。あぁ、語彙力‥。
シュリルの瞳に切望の色が表れたラストに安堵と感嘆のため息が出て、くどいですが美しい文章に酔いしれました。素敵な作品に巡りあえて嬉しかったです。
“両義性” に誘(いざな)われる恍惚
2021年10月12日
(作品紹介と幾つかのレビューは読後の閲覧を推奨します) 672ページ。

22歳の美しきシュリル聖将軍と、彼を捕らえた隣国のマクシミリアン大佐、そして自国のラモン戦将軍。因縁と謀略、命をかけた秘密と引き換えの服従。憎しみという名の執着。愛という名の凌虐。降りしきる雪の中を疾走し求めた、トライアングルの決着は……?

巨匠・山藍紫姫子(やまあいしきこ)先生による耽美ロマン小説。
耽美という言葉はとかくイメージ優先で使われている気がしてならない。“うっとりする美しさ” “危うく儚い束の間の美” “神聖で侵(冒)しがたい高貴さ” の意味で使う人もいれば、“禁忌/禁断/背徳” “過剰なほど華美な倒錯的エロス” と受け取る人もいる。だが本来はもっと振り切った定義を持つ。
耽美主義は真・善・美の均衡を崩し、美しいことが最高で論理的賢さ(真) や倫理的正しさ(善) を無価値とみなす。自然より人工、精神性より感覚と情緒、内容よりも形式、写実より虚構を好み、悪徳の中にすら美を見出だし、既成概念や道徳を拒絶する。
極論すれば、誰を傷つけ苦しめようが (いっそ誰が死のうが) そこに自分の求める美さえあればよしとするので、物語は自ずとメリバになりがちだし主役たちの中身は悲しいほど愚かか軽薄、自己愛的で自己中心的、容姿だけが破滅的に美しいのが相場だ。愛し合う自分たち以外は眼中にないので、当然のように周囲から憎まれ排除されるが、当人らは何ら痛痒を感じない(『枯葉の寝床』のギドウとレオのように)。
この視点で見る時、この物語は耽美とは言えない。

しかし世界5大宝石のひとつ*で太陽光の下では深緑、白熱灯や蝋燭の下では赤~紫に見え「昼のエメラルド夜のルビー」と喩えられるアレキサンドライトという作品名…この “あれもこれも” の“両義性” (“あれかこれか” の二者択一でない) が答えをくれる。
それはまず2つの意味でシュリルの比類なき魅力を指し、同時に人の感情の暗喩でもある。人は人に対し “愛か憎しみか” より “愛してもいるし憎んでもいる” という思いを抱くものであると。
そして抑制された心情描写と過剰なほど美しく残酷なエロスの対比が、行間を読む読み手を耽美の恍惚へ誘い、知らしめる。見えるものと見えないものを同時に見つめようとする心こそが耽美なのだと。


*ダイヤモンド/ルビー/サファイア/エメラルドに並ぶ5番目に翡翠や真珠をあげる説も
大作!
2020年5月13日
面白かったけど長かった~。徹夜で一気読みしてしまいました。途中でやめられなくて。。
小説なので、攻めさんステキって思って読みましたけど現実だったらドン引きです。いやいや無理無理。あんなことされて好きになる!?ってなります。でも創作作品だとどんな展開も受け入れちゃえる不思議。
あと、表紙が最高。ライトノベルの表紙って重要だと思うんです。絵が素敵だとそのイメージで想像できるけど、絵が残念だと読む気がしないし。この表紙は本当にステキ。
ライトではない小説
2020年4月7日
他の方のレビューでも書かれていますが、耽美的。ラノベは日常口語的な文体の作品が多いイメージですが、本作の筆致は小説のよう。
どこから読み返しても美しい愛憎の世界に引き込まれます。
これぞ耽美
2020年1月18日
結構エグいことされているのに静謐
クリスタルのような透明感と硬質さ美しさのある作品
受けは表紙のような絶世の美貌だけど他の作品のように顔の形がこーで目がこーでみたいな表現や今までモテすぎてこんな事がありましたよー的な記述はほぼなし。なのに物凄い説得力。美して儚いお伽話のような作品
長編一気読み
2019年9月20日
600ページを超える本はBLでは珍しいですが一気読みしました。挿絵も無いのですが山藍先生の叙情豊かで劇的な文章にはあまり必要ない気がします。ウケ様は両性ですので苦手な方には奨められませんが大好きな私としては萌えまくり。もっと続きが読みたかった!
耽美系大作
2019年8月16日
タイトルに惹かれて読んだのがきっかけでしたが、大はまり。
この作者はクセのあるストーリーをよく書いて、感情移入が難しいシチュエーションだったり、奇行に近い愛を描いたりしますが、そんな中でもこれは受けが素直で健気で、頑なだった心も体も攻めに溶かされて開花していくプロセス(途中ネトラレがありますが、この作者にしては愛ある行為だったので、受け入れやすかった方ですが)を耽美的な描写でもって書き上げられていて、大変気に入りました。主人公の特徴もツボで、時々無性に読み返したくなります。そして何度読んでも、満足できる作品です。
耽美系ファンタジー
2019年5月23日
舞台設定が中世から近代のヨーロッパ風になっています。まさに耽美系に相応しいのですが、主人公が……なので少しファンタジー的要素も入っています。3Pやレ○プなどの過激な内容にはなっていますが耽美系であればこのぐらいはといった感じです。文章も官能的で世界観が物凄く伝わってきました。
引き込まれました
2019年5月12日
圧巻の文章力。BLではなくて官能小説って言い方の方がピッタリくるそんな感じでした。夜中なのに途中で読むことをやめられなくて一気に読んでしまいました。ページ数もボリュームがあり、今回、お安くなっていたのですごく得した気分。大満足です。その後が読みたい!
耽美的で美しい!
ネタバレ
2019年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔の作品らしいですがとても面白かったです!
以下ネタバレ含みます。

身体的特徴から実の父から疎まれ愛を知らずに育った(←これ物語の要)主人公シュリル(受)が本人が悪い訳ではないのに酷い目に遭ってとにかく不憫なお話!
全体的にエロは多いのに本気で嫌がってるエロが8割くらい。
革命に乗じて王室側の大貴族であるシュリルは味方の裏切りに遭い、罠によりシュリルを恨むマクシミリアンに拉致○禁されてしまいます。
この拷問が結構酷い。暴力、レ○プ、3P、蝋燭、異物挿入と容赦無い。蹂躙され心折れてしまう受。
後半もお邪魔虫ラモンに引き渡されてしまった受が、囲われて求婚を承諾するよう責め苛む描写が自己中過ぎて本気で辛い。受を死なせてあげて〜楽にしてあげて〜と何度も思いました。受が本気で嫌がってるのでそういう描写が苦手な方はおススメしません。
それでも、辛いけどクセになって何度も読み返してしまうのは、美しい受の嗜虐性と攻の情の深さが垣間見れ、そこに救いを感じるから。
攻は非道になりきれず、元来根が優しい人なので、美しいだけの冷徹人間だと思った受が、実は可哀想な人だと知り絆されちゃいます。
受も初めて人から思い遣ってもらった事で、無感情だった攻に戸惑いながらも惹かれていく。2人の心情変化と心を通わせていくシーンに無理がありません。犯した自分が愛しているなんて言えないと思う攻と、一生許してもらえないと思っている受がもどかしい。両想いになるまで長いし、最後に甘い番外編もありませんが妄想が膨らむラストです。
痛くて辛いのに美しい物語でした。
主人公が健気で泣かせる
ネタバレ
2019年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔何気なく入った本屋で導かれるように出会ったこの作品。表紙の絵に惹かれ読んだらそれはそれはエロくて切なくて…素晴らしすぎて衝撃でした。主人公の神々しい美しさ、強がっているけど弱くて儚いところがたまりません。なんとなくベルサイユのバラが浮かぶのは私だけでしょうか。最後の最後、これはハッピーエンドですよね?二人の甘々ライフが読みたい…。間男ラモンの行く末も地味に気になる。
圧巻
2018年4月5日
ページをめくる手が止まりません

映画を見ているような感覚で最後まで一気に読みました

山藍先生の作品を何作か読みましたが特に名作だと思います
評価通りに
2018年2月27日
BLならではの愛欲、被虐にハーレクィン入りの良くできた作品でした。時代背景が主人公の秘めた身体では悲劇的な事、幼少から秘匿され愛されず愛したくても愛せない。なのに百合の花のごと神々しい容姿を持ち合わせているなんて。2国間での彼等のこれからを慈しみ平和に過ごせることを願うラストです。
最高峰
2017年12月27日
今まで読んできた幾多のBL小説のなかで、一番好きです。
何より文章が上手いし、表現の一つひとつが繊細で美しい。
そうした山藍先生の特長が、この作品のストーリーとキャラクターに合致していることで、小説の精度がさらに研ぎ澄まされているように感じました。
これを超える作品に出会える気がしません。
是非続きを…
2017年10月20日
切なさにお腹がぎゅっとなりながら読みました。
レビューにネタバレになってしまうような事は書きたくないのでふせますが、
生れながら持った運命に翻弄される主人公と主人公に魅了されていく男達に目が離せなかったです。挿絵はありませんでしたが、かえって想像力を掻き立てられよかったです。
これから!と思ったのに…
その後が是非読みたいです(>_<)
星4,5。まさしくタイトルのような輝石。
ネタバレ
2017年3月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ (小説、読みきり)

耽美、と聞いて自分とは合わないかな?と心配したけどそんなことなく、お話の世界に惹きこまれた!

まさしく表紙・タイトルのような主人公。
稀少な輝石のような美貌で冷たく気高い。

これでもか!
とプライドとともに心も体も追い詰められていく。。
気高いだけに主人公が相当ひどくてツライんですが、、
それも孤高の彼には必要だったのかと思えてしまう。。

キツイけど読み応えありました。。

でも!
もう、一歩!先までお話が欲しかった~(泣)。
主人公の心を許した笑顔が見たかった!
後日談を短編でもいいから追加で書いて欲しい!
(可能なのかな?)

その点ラストが寂しくて星-0,5ですが、最初から最後まで先が気になる惹きつけられるお話でしたので、盛って星5。

ツライのやヒドイのが苦手な方、明るい幸せな話を期待する方には向かないかも。

<余談*宝石アレキサンドライト>
暗い紫に近い色ですが、光の種類によって色が違って見える。
室内灯と太陽光で緑に見えたり赤紫に見えたりして珍しい石。
あまり耳にしないけどかなり稀少で高価、どこの宝飾店にもは置いてない。
(グレードにもよるでしょうが、ダイヤよりも小さいのに高価!)

以前機会があって見知っていたので、読んでてなるほど~!でした。。
美しい世界観
ネタバレ
2016年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 情緒的でとても美しい世界観でした。美しい貴族の主人公シュリルは隣国の男、マクシミリアンに復讐されます。だが次第に惹かれ合っていく二人…その過程がとても切なく美しいです。マクシミリアンの婚約、シュリルの故郷への帰還命令で二人は引き裂かれます。切なくて切なくて…。こちらの作品よりも先に、花夜叉を読ませていただきましたので、またバットエンドか…?とヒヤヒヤしていたのですが、一応ハッピーエンドとゆうことで収まりましたので、安心しました。主人公の桁違いの美貌とマクシミリアンの優雅さと獰猛さが、とても美しかったです。素敵な作品でした。お値段の割にはボリューミーだったので、ストーリー的にもボリューム的にも読み応え抜群の一級品だと思います!
耽美な世界観におぼれる
ネタバレ
2016年7月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 美しい文章の場面描写で、耽美な世界に引き込まれます。
ど、どうなっちゃうの…と続きが気になってページをめくる手が止まりません。

絶世の美貌に生まれながら、自己否定の塊のシュリル、
出生のトラウマなのか、シュリルを愛していることを認められないマクシミリアン。
はよくっつけや~と。
哀れな負のスパイラルにはまってしまった三角関係、
ラストはたしかに安易なエンドすぎるかな…。
しかし続きがあったら読みたいな…
古い作品ですが
2022年12月13日
最近多い、甘いく切ない作品とは少し作風が異なり、完全に作者さんの美意識の世界に入り込んで楽しむ作品です。昔の耽美小説ってそんな感じでしたよね。山藍先生の世界が好きな方は最初から最後まで、一貫した世界観の中で楽しめます。作品から終始感じる冷たさが自分の好みと少しずれるので星4つですが、完成度の高い作品だと思います。最後は静かに雪が降り積もるような風景が似合うハッピーエンドです。
どエロいのに美しい!
2022年5月21日
めちゃくちゃどエロいお話なのですが、山藍紫姫子先生の巧みな文章力で、花や宝石に例えたりと、すごく美しい仕上がりになってました。
耽美
ネタバレ
2022年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 山藍さんの作品の中で一番好きです。BLというよりJUNEの時代の作品ですよね。耽美。途中シリルがラモンに酷くされるのは読んでいて辛かったけれど、最後マクシミリアンと気持ちが通じ合ったので良かったです。
痛い
ネタバレ
2020年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 木原作品を避けている私にはBL史上一番痛い作品でした……でも構成は素晴らしいので星4つ、、見る人が見れば神作品なんだと思います。ただ自分には合いませんでした。ほとんど絶望的なシーンなので、、あと花芽も花唇などの表現がちょっと紛らわしかったかな(笑)BLだと花芽のみ、官能小説だと花唇のみなので両方持つ両性具有だと読みながらどっちだ??って何度かなっちゃいました(笑)
世界観を楽しむもの
2020年5月17日
レビューに耽美という言葉が並んでいますが、なるほどそうかもしれません。ストーリーが凝っているわけでもなく激しめのエロが多いのに不思議とエロばかりという不満がなく、世界観に対する満足度が高いからかなと思います。人物の心情や過去などもっと説明があってもよさそうですが、なぜか足りない感じもなく淡々とすすむ物語をいつの間にか夢中で追っていました。冬の冴えた空気や塔の中の冷たい石壁など静かな情景と世界観を楽しむ作品だと思います。ただ凝った漢字や造語のような言葉がちょっと気になります。表紙絵は物語にぴったりでした。
耽美〜
2019年12月16日
BLがBLと呼ばれてオープンになる前の懐かしい耽美な世界です。さすがの文章力で、一気読みしました。おぅ…な喘ぎ声がちょっと違和感あります。
お腹イッパイ
ネタバレ
2019年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ この金額は 内容&ページ数に対して お値打ち過ぎます!堪能させていただきました。

マクシミリアンに あの手このてで 屈辱をうけても 気高いシュリル。
最後の最後、相手を気遣い 奥様のことを思ったり…身を呈して…最高でした。

-1は、私の好みの問題。

当て馬、ラモン。
彼は 必要なものなのだけど その場に マクシミリアンが居てくれなくちゃ イヤ!
痛い
2019年8月21日
表紙が素敵。なんだか不穏な感じもするし。読んでいて痛々しいというかつらいけど面白かったです。
繊細な作品
2018年1月6日
耽美で繊細な山藍ワールド全開な作品です。
主人公はいわゆる両性具有キャラなのですが、弱く儚いキャラです。主人公に惹かれる男たちの葛藤と、愛を知り少しずつ変化して行く主人公が美麗に繊細に丁寧に描かれています。
最近ではちょっと読めない雰囲気のBLノベルです。
印象に残る美しいシーン
ネタバレ
2017年10月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーとしては別に目新しく無いと思うんですけど、表現が綺麗で読後長く印象に残ります。それなりに楽しんで読んでても半年後にはタイトルや表紙を見ても内容が思い出せないBL小説が結構あるんですが…、コレは印象深い。極寒の中マクシミリアンの元に馬を走らせ再開するシーンとか…映像が浮かぶよう。不幸を背負ってはいるけど、抗いよう無い美しさを持つ主人公が陵じょくされる…って、それだけで萌えポイントだなぁと。
最後はお決まりと言えばお決まりなまとめ方、意外にあっさりと…でしたが。結局惚れたもの負け的なラモンの引き下がり方、けっこう好きです(笑)もう少し先の幸せな2人まで書き足して欲しかったな、とは思います。
感情の表し方が上手いですね。
2017年1月8日
美しい文章で耽美な様を表現していて、物語にとても引き込まれました。絶望やちょっとした甘い愛、激しい恋慕などなど起承転結どころか起承転々々結なかんじでした。
性癖による
2023年11月8日
痛そうなのとか可哀想なのが苦手なので、基本的に悲しい気持ちで最後まで読みました。そうゆうのが好きな人にはきっといい。
いいね
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耽美っちゃ耽美。
2021年10月11日
皆様が耽美だ耽美だとおっしゃるので購入。小島文美さんの表紙は確かに耽美でした。(小島さんの絵はどこか闇を感じられて良いですよね)

一度通して読みましたが、シュリルは聖将軍の称号をもらっているわりにはそれらしい描写はほぼ無く、捕らわれてから2人の男性にそれぞれこれでもかと攻められるシーンがずっと続きます。
シュリルの将軍っぽい描写は、せいぜい馬を乗りこなせているところくらいでしょうか。
まあ、世襲制の将軍なので、それもしょうがないのかな?

せめてもう少しキリッとしたところが有れば、あるいは2人の男性に求められるのも理解できるのですが、、、作中では常にビクビクしてますね。
シュリルの顔や姿形だけに惚れてるようなとこもちょっと首を傾げたくなります。ただ『美しい』を重ねられても。うーん。

ストックホルム症候群とリマ症候群のストーリー…?

終わり方も、見ているのにストンと幕を下ろされたような、え、ここで終わり?みたいな。

駄々っ子で個人的に好きになれなかったラモンの(笑)、後半の攻めのシーンを削ってでもシュリルとマキシミリアンのその後を読みたかったです。
それくらい私はラモンが受け付けなかったです。


S○プレイみたいなのが好きな方には刺さるかも。
しんどかった。
2017年10月24日
運命があまりにも、酷くて、読んでいくのが途中、しんどかったです。最終的な結果を読んでしまえば、それはかんじなくなるのかもしれないし、だからこそ、良いのかもしれませんが、しんどい部分が多いと、どうも、自分にはついていけなくなってしない、良さが半減してしまいます。それぐらい文章力の破壊力がすごいという事だと思います。
生きることは罪
ネタバレ
2015年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 皆、自分に厳しすぎます。
最初からお互い一目惚れなんだと思うんですが、復讐という自分が生きることを許されるための言い訳に固執して、全く素直じゃない。
それに気づいてない風に物語が進んでいるので、読み手としては、いやいや、もう、お互い好きあってるの見え見えやん!って疲れます。
そして、えちしーんも海外物のやっすいえーぶいみたいな喘ぎで、萎えます…。
私は苦手でした。
そして、最後もえーっ!そんな簡単に?!
いや、無理でしょ!?このままって、そんな穏便に済まないでしょ!?なんも解決もしてねー!ってなってしまいました。
ページ数も多く読みごたえはあります。が、うーん。となるお話でした。
耽美属性ないかも
ネタバレ
2024年6月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 両性ものが好きなので買いました。
攻めの妹の件は気の毒だけど受けを恨むのはお門違いじゃない?としか思えず攻めのことずっと好きになれないまま読み終えた。なんなら考えなしの妹に巻き込まれた侍女が一番可哀想。
当て馬は年下なのに言動がなんかちょっとキモいセクハラ爺じみてて当て馬として微妙。雑魚臭がすごい。
当て馬がキモめなので対比で攻めの方がマシのような気がしてくるけど前半思い出すとやっぱり攻めも大概だし受けが攻めを好きになるのはストックホルム症候群としか思えなかった。終わり方もなんかスッキリせず…うーん。私には耽美属性がないようです。
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作家名: 山藍紫姫子
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: KADOKAWA
雑誌: 角川文庫