とっても面白かったし良い話でした。分かりやすく両極端な二人で…見た目なら伶俐な美貌×幼く見える地味寄りの可愛らしさ、体格なら鍛え上げられた身体×細身のひょろひょろ、性格では冷淡で頭脳明晰&皇帝として必要不可欠だが疑り深い×生まれたての雛のよ
うに誰も彼も信用しがちで自分に自信がなく愚鈍に見える、もっと言えば国の情勢までもが対照的で、それに伴って起こる事件や陰謀の数々にハラハラしながら読みました。
タールグは、レオナの本質を知るうちに「愛すべきぼんくら王子・ぼんやり王子を落とすはずが、いつの間にか落とされていた」と自己分析していて、溺愛攻め様が陥りがちな沼にハマっていく様子が微笑ましかったです。皇帝という、これ以上ないハイスペックの持ち主であるのに不器用過ぎる…でもそのアンバランスさが正しい溺愛の姿だと思うので、逆にカッコいいと思いました。
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