ほかの漫画アプリで一部無料掲載しているのを見つけて読み始め、瞬く間にこの漫画の世界に引き込まれてシーモアで購入し、24時から深夜3時半までで読み切ってしまっての、今。
面白おかしい漫画を読んだ、という読後感ではなく、ひとつの小説を読了
した、そんな感覚。
高齢化社会の中で起きる、家族・夫婦・友人との問題、ペットとの死別、擦り減る自尊心、余るエネルギーの霧散、失った居場所。
それらを、息子・孫家族から疎まれていた80歳のおばあちゃんが、終の棲家と思っていた家を出て、先々にて出会った縁をつなぎとめ、1つ1つ本来の、またはそれ以上の魅力を取り戻していく。
遅いことはない、80歳でも生きていて、
自らを、まわりを、世間を変える可能性を秘めている。そう示してくれる物語でした。
この作品に出会えてよかった。ありがとう。
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