一見少女漫画なのに、枠を超えているような不思議な感覚を毎回読後に残される漫画家さん。
他の漫画にはない類い稀な品の良い艶やかな色気にぐっとくる。ストーリーやキャラクターの表情が抑え目だからこそ、香り立つ世界観が独特で癖になります。
説明的ではない表情や、劇的なストーリーではなく、漫画という形式だからこその表現。アニメでもなく。
今回はダンスを扱われて、動きの描写が静的であまり動きは描かれていないですが、少ない描写のなかで重量感をむしろ感じる部分がありました。個人的にはまた今後他の作品で踊るシーンの描写を見てみたいです。作者がダンス好きと書かれていたので、今後踊るシーンの描写をどうつくられるのか興味があります。
色気と、独特なチャーミングさ、どちらも作者のマニアックさを感じて、媚びのないこだわりが気持ちいい。
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