花はどっちだ？ 7巻

28歳が女子高生の体になるというあらすじが気になって購入してしまいました。
まだ1巻しか出ていないので、気になる要素がいっぱいでまだまだ先が長そうな印象。

階段から落ちたら、別人の体になってしまっていたという所から物語が始まる今作。
本物の女子高生である山田花ちゃんの意識は一体どこへ行ってしまったのか？この物語自体どういう風に終わるのか？気になることがいっぱいです。

山田花ちゃんになってしまった主人公は、実際は28歳で、上司にも恵まれず彼氏にも恵まれず人生そのものに嫌気がさしていた現代社会に生きる女性でした。
それがいきなり女子高生として生活を送ることになり、別人だけど山田花ちゃんのフリをするしかなくて戸惑いつつも生田荘の住人である(本来)年下なイケメンに不覚にもドキドキしてしまって振り回されたりと、28歳視点で女子高生生活を送れるこの状況には、主人公の思考に共感が持ててドキドキします。
私も花ちゃんになって彼らと共同生活がしてみたいです(笑)

しかし本物の花ちゃんに体をお返ししたいという目的が果たされるのか等、恋をしているどころじゃない問題が山積み。
恋をしちゃっても本来の自分の体ではないし、本物の花ちゃんを差し置いて恋人なんて作れるわけないし…色々とどうするんだろう？と先が気になってます。

優しい陽希さんは素敵だしわりと距離詰めてくる感じにドキドキするし、それでいて本物の花ちゃんに関して何か秘密を知っていそうなところも気になります。

でもそれ以上に花ちゃんの同級生である晴親くんの、ズケズケ物言うけど意外と優しいやつで、変わり者っぽいけど真っ直ぐな性格で、今の花が"花ちゃんの為"に前向きに頑張っている姿を見て好きになってくれたことにキュンキュンしました。
1巻ラストの積極性にはやられました。

ないないない男子高校生だぞ？！本来の自分だったら犯罪だぞ？！てかこれ花ちゃんの体だぞ？！
と2巻から悩むことになる花さんを想像して今から楽しみなわけです(笑)

元よりこんなイケメンに囲まれて女子高ライフ送ってた山田花ちゃんが羨ましい！
でも本物の花ちゃんが幸せだと思ってたとは限らない…事故にあった時の主人公のように、消えてしまいたいと思ってた可能性もあることが今後のポイントかなと思っています。

次巻が今から待ち遠しいです。

まず、小田原先生のファンタジー索引は 一度 読みだすと その世界に引き込まれて、魅了されるので、一気読みが 自分の中では気に入っています。そして、この作品も一気読みしました。この作品のヒーロー二人は 苦しい過去や現在を背負っていて、その合間に 二人の魂が入れ替わるのだけれど、生きたいという切実な当たり前な欲望と笑ったり楽しいという気持ちを味わることや自分の気持ちに寄り添ってくれる人たちに出会って、年長者の花さんのほうが、ハナちゃんと自分のために頑張って 元に戻る方法を探ります。花さんをサポートしてくれるのがイケメンな二人のいとこたち。あぁ、眼福。（と思ったのは 花さんも 同じ、笑） とにかく どきどき ハラハラして、時には 彼女たちの過去や現在を振り返って、悲しいなぁ、切ないなぁ、でも 頑張ってって思っちゃいました。小さなヒントが パズルピースを埋めていくかのように、話は進んでいきます。っていうか、双六かな。時には 前に進め、時には、元に戻れ、又は そこで、立ち止まって。人生ゲームって言ってもいいかもしれないですね。最後の終わり方、しっくりきて よかったです。