こういう作品こそ、日本が誇れる漫画文化の良さだと思います!色々なジャンルやテイストの漫画があるけれど、こういう文学的で哲学的な作品は、まさに芸術そのもの!曖昧なアートとして感覚的に捉えられる、と思いきや、漫画学という学問的な視点からも客観的
に分析したくなる作品。僕は最高に感銘を受けました。小説や映像、写真、絵画などとはまた違った、「漫画」という、特殊な表現方法が100%以上駆使されている作品だと思います。あとは、物語の時系列を、キャラクターごとに敢えてばらばらに設定して複雑化している部分も、ハイレベルな手法だなあと思いました。ZACK先生はどんな意図でそんな設定にしたんだろう。キャラクターそれぞれの心境の変化を強調したかったのかなあ。
正直言うと、もっともっとキャラクター達の心情の詳細な部分を知りたかったな。ところどころ、質問したくなりました。そして僕もこの人達の世界に混ざって語り合いたいと思いました。大好きな作品がまた増えました。感受性に富んでいて、尚、思慮深く反芻的で考える事が好きな方には絶対オススメです!
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