最初は可愛い絵柄に惹かれて読み始めました。自分のような40代が読んでも無理の無い穏やかな話の展開（乙女ゲームに転生しました、的な手垢のついたお話の展開が、個人的には苦手です）、でも、ヒロイン・ツキナと彼女を想うイル（ソウェイル）のトキメキ・
ラブライフは、読んでいて癒されました。
新しい「異世界」で、自分らしさを失わず生きていきたい、夢だったブックカフェを切り盛りしていきたい、でも「救世主」という自分の正体がばれることは極力避けたいという、理想と現実の間で揺れ動き、悩んだりするツキナの姿は、地に足がついていて、リアリティーも感じます。決して器用ではないものの、時に悩みながらも、前を向いて歩いて行くことを諦めないツキナ、究極は、愛する人の為、自分の新しい「故郷」のため、自分の穏やかな生活を犠牲にすることも厭わない彼女は、結構カッコいいのではないでしょうか。
ヒロインを全力で支える恋人イルがまたよいですね、カッコいい。彼もまた、恋を知り、ツキナと共に生きて行くことを誓います。
お話全編を貫くツキナの芯の強さ、現実との折り合いの模索の仕方、には、大人の自分が読んでいても共感できます。すっかりハマりました。コミックも原作も後で購入して、楽しんでいます。おすすめの作品ですよ。
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