暗黒青春百合まんが。
このふたりが成熟した女性同士だったら、あるいは登場人物たちが自身の行為に対して発生し得る事態への責任の大きさを考慮して踏みとどまれるほどに精神が成長していたなら、この結末には辿り着かなかったと思う。
はたしてどちら
がどちらに依存していたのか? どっちがどっちを支配していたのか? 誰が悪かったのか? 誰も悪くなかったのか? ほんの小さな、ささいな、ちょっとしたきっかけから坂を転がるようにどうしようもなく後戻りできない『恋』の『永遠』に墜ちていくお話。
百合という名の甘美な毒。読後感の壮絶さでは某砂糖菓子の弾丸にも匹敵する、人を選ぶ傑作。
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