この作品は大きく分けて、5作品になっています
。どれもイラストはキレイでした
。
その短編集の中でも私がオススメするのが『夜明けの音楽』。切ないストーリーです
。
のんびり小説家を志している主人公は、隣家から流れて聞えてくる自由奔放な
ピアノの音が好きで、毎日そのピアノを楽しみにしていた。そして、ある日ピアノを弾いていた少年から“覗き魔”呼ばわりされてしまう。でも、その出会いを切っ掛けに主人公は少年と知り合いになり、ある事情を抱えた少年は主人公に「自分の事を小説に書いて!」と、お願いされる。少年の普通の生活。普通の初恋に初キス。その全てが少年には特別で…と、主人公が気付いた時は、少年の淡い記憶は遠い彼方に置き去りにされてしまう。
読み終わった後、はぁ〜っと切なさが残り『赤い糸で結ばれてるはず!』と2人を信じて見守りたくなる作品です。
続いて、ちょっとオススメする作品は、「王子の方舟」です。こちらは表題作で、白い王子に黒の聖職者、向日葵みたいな一途な郵便夫と…見ての通りキレイなイラストでした。この作品はさらに前後編に分かれていて、“架空の世界”と“現実の世界”と言ったファンタジーな内容なので、好みが出る作品です。そして、二三疑問の残った作品でした。
どの作品も、エッチシーンは少な目です。内、オススメした2作品はBLにしてはノーマルに近く、初心者向きだと感じました。買いでなくて、1話ずつでかもしれません。
もっとみる▼