日々凶悪さを増す少年犯罪、敵討ち制度がない現代にとても重く響く作品です。ある日突然に愛する家族を奪われた主人公の哀しみや怒り、憎しみは計り知れず想像するだけで胸が苦しくなります。せめてもの救いは仇が胸糞オブ胸糞な奴らだという点。変に感情を揺
さぶられる事もなく全力で主人公を応援できます。そして最強の味方であるお祖父ちゃんの存在がとても心強いです。彼がいなかったらと考えるだけでゾッとします。どうか最後まで生きてやり遂げて欲しい、無念を晴らして欲しいです。それでも失われた命は二度と戻らないし主人公の傷が消えることもないので軽々しく良かったね!とも言えない辛さ。本当にいじめ(作中では度を超えた犯罪ですが)は卑劣極まりない最低な行為だと改めて感じました。そしてダークヒーローに1番望んではいけない事かもしれませんが、せめて最後は主人公にとって少しでも幸せな結末を…と願わずにはいられないです。
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