作者さまは本当に何気ない人間描写がうまい。面白い。「向こうの人」でも思ったのだけれど、リアルなちょっと変な人が本当にうまい。漫画的な変な人じゃなくて、現実にいる「何かちょっとこの人変わってるな〜」程度の印象の人がうまい。それで話を面白くする
のだから本当にすごいと思う。テイスト変われば亜人みたいな話にもなりそうなのだけど、そういうのではなくて、大きな出来事の端にいる人にスポット当てた話だから、ドラマチックな面白さとは違う。けれど、「違うことを受け入れてもらえたら嬉しい」っていう誰しも多かれ少なかれ分かる話で、それでもってとってもロマンチックな話でした。ある意味この世界のノイドの人にとって二人の話はお伽噺に近いと思う。作者さんの描写する人間の機微は本当に面白くて、正直万人受けは難しいかもしれないけど、この話も3巻くらいでじっくり読みたかった。途中駆け足で、中途半端感はあるけどすごく好きでした。作者さんにもっと亜人系でこういう話本当にかいてほしいなぁ。普通にしてるのに何でか生きづらい人の話とかが本当にうまい。「何でか」の理由が明確じゃなかった「向こうの人」は読んでてしんどいところがあったので、亜人くらいマイルドに理由あればありがたいです笑。東京グールの5巻までが面白いと思うタイプの人は好きなんじゃないかなぁと思いました。(個人的な感想ですので違ったらすみません)
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