以前BLを描いていらした、もちの米先生の別名義作品で青年漫画枠、清々しい海の風と島の音が画面から吹き寄せてきそうな素敵な作品です。
別名義はシーモア島で知りました。作者さんのTwitterでわかることもありますが(もちの米先生もご自身のT
witterプロフィールから辿れます)、作家さん全ては辿れないので情報ありがたいです。レビューがまだ少ないのは、書店で紙書籍で売れる内容の作品だからかもしれませんね。
美しい画風で描かれる長閑な離島(岡山県北木島がモデルだそう)で暮らす源太郎。彼の妻は事故で亡くなり、妻の母親、妻の妹も続けて亡くして、義妹の娘にあたる小学生の翔子があとに遺された。翔子も源太郎の妻と同じく耳が聞こえないため、島の外へ行くと危ないからと島内だけで限られた人と生活していたのだが、源太郎が面倒をみることになって、翔子の世界も広がっていき、また源太郎が抱えていた傷も翔子の存在で癒されていく、というお話。島の息苦しさも描かれる一方で、今まで存在が消されていたような翔子を普通の子として温かく迎える子どもや周りの大人たちがいて、島の自然が彼らを包み込んで清々しく読めます。
BLで先生の作品読んでいらした方、24日まで1巻無料で読めるのでぜひ先生の美しい画を楽しんでほしいです。
Web連載でweb上では2巻は最終話まで収録と書かれていましたが、2巻ラスト急ぎ足の消化不良で、伏線も回収されてないようなので、あともう1巻くらい描かれてほしいですね。。
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