"迫り来る軒猿の恐怖―――!!山を棲家とし、山を知り尽くした恐るべき暗殺集団・軒猿が兵庫助の命を狙う!!加賀編完結の第五巻、遂に登場!!襲いかかる忍びの暗殺術に新陰流の剣技が立ち向かう!!富田流小太刀の技を知るために加賀に入った兵庫助。しかし、加賀藩の重臣たちの中には兵庫助を幕府の間者と疑うも者が多数いた。その中心人物で、老職に就く長十郎左衛門はついに配下の忍び・軒猿に兵庫助暗殺の指令を下す。身の危険を感じ、加賀よりの脱出を試みる兵庫助一行を、軒猿達の執拗な追跡が迫る!!爾が一念の疑い、すなわち魔、心に入る。菩薩の疑う時のごときは生死の魔、便を得。ただよく念をやめよ。さらに外に求めることなかれ―――「豊臣も徳川も昔にさかのぼれば素性の知れぬ成り上がり者や! わしら柳生が今こそ世に名を馳せる時じゃ!!」"