新刊作者さん買い。かすみ楼シリーズ第3弾は、龍神の息子・あめ様と眷属となった人間の地架のお話で、表題作のみ全6話+描き下ろしで合計234ページ。シリーズもので前作メインの陰陽師・紺もちょろっと出てきますが、こちらだけ単品で読んでも楽しめるか
と思います。(が、シリーズ通しての世界観が最高なので、前作2作未読の方はぜひ既刊も読んでみて下さい!)シリーズ通してずっと言ってるんですが、もう世界観の作り込みがすごい。今作は古事記モチーフになっていて、作者さんがご自身でも古事記が好きと仰っている通り、すごいちゃんと調べられているなぁと思います。しっかりした下調べに基づいているから、ファンタジー作品なのに物語の厚みがすごいんです。そしてそれを全部余すことなく体現できる画力があって、キャラも魅力的で、それぞれのキャラの葛藤もあって、でもキュンとしたりドキドキできたり、エチも程よくあって。なんかもうどこに文句つけたらいいんでしょうね。全部のバランスが良すぎて、読み応えもあって、控えめに言って最高です。今回もう一つ個人的に最高だったのが、あめ様。そもそも小柄で地架との体格差に萌えしかないんですが、小柄なのに鍛えられていてしっかりした筋肉がついていて、なのにちょっとお尻はがっちり大きめ安産型。好き。そして小さい体に色んなものを背負い込んで、一生懸命で。地架がそんなあめ様が寄り添える存在になってくれたら良いなぁと思っていたところで、地架がこの決断をしてくれて良かった。はぁ〜このシリーズがずーっと続きますように!
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