このレビューはネタバレを含みます▼
身内からも厄介者として売られた主人公の哀しさ、苦しさ、絶望感を読書は我が事のように感じ、読み進めて行ける作品だと思います。
もうこれ以上辛い事が起こらない様祈りに近い感情の中にも、主人公の逞しい肉体の描写に興奮している自分がいて、今までに無い不思議な感覚の作品でありました。
ラストの全てを受け入れたあのシーンに、思わず涙が溢れてしまいました。コミックに涙したのは初めての経験です。
苦しさ、哀しさ、辛さ、様々な試練を耐え忍んだ者にしか持つ事が出来ない大きな優しさに感動いたしました。