表紙は縛られている忍者装束の娘・花房琉璃
1巻と2巻の表紙の絵が可愛いので買ったようなものだ
神地あたる氏の絵は本編も満足だ
内容は「忍者+ころし屋」という流行り物の合わせ技かと思わせる部分もあるが全然忍ばないし標的もころせない
個人的な印象では読み味は「女の裸が多い銀魂」「和風の不徳のギルド」
主人公は琉璃、と最初は思うのだが段々と琉璃はピーチ姫のように皆に助けられるヒロインの役に落ち着く
実際の主人公は琉璃が標的にしたエド幕府の現在の将軍の徳山天頼であろう
天頼は志半ばに病没した父と同じ理想を抱いて将軍職に就いているが暴れん坊将軍以上に体を張っていて
城の中で待ち受けるどころか自分で砦に乗り込んで敵と格闘戦まで行う
天頼は幕府の将軍なのに琉璃や天頼の許嫁の織山桜という姫を守りながらも自分と対等に扱っているので読者としては好印象
また、琉璃は無料の話の間は標的として付け狙っているのだが、1巻が終わる頃には天頼の事を異性として好きになっている
作品の目的があるとすれば、天頼それと琉璃の妹が病身から回復する事と、それから琉璃が天頼に惚れ込ませる事だろう
全ての話のサブタイトルにポンコツと付いているほどあまりにドジっ子な琉璃だが
妹のために一生懸命で、そしてすぐに縛られ尻をめくられ女性の股を包む布を晒して天頼の顔面にそのお尻を乗せている
また桜も琉璃の人柄が気に入ったか彼女に惚れ込みドジな琉璃がすぐに敵に拉致されて性の慰み物になりボテ腹になるような妄想をしたり
二人でチアリーディングに扮したら何故か琉璃と桜で乳首と乳輪を晒してしまったりという読者サービスがある
絵が達者なのは表紙だけではなく中身も全編であるので楽しんで読み続けている