「ふくしゅうさん」とは、街外れの小さな祠に祀られた、友達になるとどんな願いも叶えてくれる神様。ただし、友達になった者は必ず死ぬという恐ろしい噂があった。高校生の正(ただし)は、日々ひどいいじめに耐え、唯一の家族である姉を亡くす。その死にいじめっ子たちが関わっていると知った正は、強要されるまま祠で復讐を願うが、何も起きない。やがて祠は壊され、嘲笑だけが残った。絶望の中、正は命を差し出す覚悟で叫ぶ。「ぼくの命ならいくらでもあげます。友達にもなります。だからぼくに力を貸してください!」その瞬間、自らをふくしゅうさんと名乗る男が現れ、「手伝うよ、キミの復讐」と告げる。彼は何者なのか、そして始まるのはどんな復讐なのか――。