電子コミック大賞2025
漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP少年・青年マンガ青年マンガ KADOKAWA ビームコミックス 多聞さんのおかしなともだち多聞さんのおかしなともだち 上
無料会員登録で【70%OFFクーポン&最大100%pt還元】
青年マンガ
多聞さんのおかしなともだち 上
2巻完結

多聞さんのおかしなともだち 上

780pt/858円(税込)

会員登録限定70%OFFクーポンで
234pt/257円(税込)

作品内容

子どもん頃。
うちには母の友人達がしょっちゅう遊びに来とったけど、わたしはたぶん、この人に一番なついていた。
うちに遊びに来る、母と母の彼女の友人達には、女の人が好きな女の人も、男の人が好きな男の人も、男の人が好きな女の人も、どっちのことも好きな人も、どちらでもない恋人がおる人もおったけど。
多聞(たもん)みたいな人はーー。

いつだって一人で、口を開けば多聞にしか見えない友達のことばかり。
妖精、妖怪、ぼうちに魔女。
人間よりも、幽霊やおばけが好きな人。
こんな妙な大人は多聞だけ。

多聞、あのおかしな人だけだった。



他の人には見えない、人ならざるものとの会話を愉しむ、妙な大人、“多聞”。
レズビアンの母達と暮らし、誰を愛しても祝福される環境で、誰のことも恋愛として愛することができないと悩む、“内日(うつい)さん”。
そして、内日さんの呼びかけに応え出現したものの、自分の名前を忘れてしまった不思議な仔、“多聞の友達”。

クィアな家庭で育ったアロマンティックの子の、繊細な揺らぎ。
自分のことを、あなたのことを、わかっても、わからなくても、ここにいるという事実を語り合うことがきっとできる、ひと夏の不思議な、大阪の物語。

●コミックビーム 公式X(Twitter)
@COMIC_BEAM

新刊自動購入と月額メニュー継続で10%還元!

レビュー

多聞さんのおかしなともだちのレビュー

平均評価:5.0 2件のレビューをみる

レビューを書く

高評価レビュー

わたしも心の内を多聞のともだちに話したい
RHYMESTER宇多丸さんのラジオの中で紹介されていたので、気になって購入しました。「恋愛伴侶規範(←初めて知った言葉でした)に悩む登場人物が出てくるので当事者には辛いかもしれないから無理せずに~」といった内容の、やさしい注意書き?から始まります。とても配慮して描かれた漫画のようです。
静かな夜に世界観に浸りながら、ゆっくりページをめくりたくなる漫画だなと思いました。絵も素敵なので紙で欲しくなりますね。
あと、ともだちがウリ坊みたいな姿になるのが可愛い(*ˊ ˋ*)
いいね
1件
2025年8月30日

最新のレビュー

未来ではなく既にいる人たちの物語
レズビアンカップルの間に、既に何人もの子がいることは知っていた。身近にはいないけど。
 そのためか、そのようにして生まれた子が、どんなことを考えて人生を送るのか、考えたことがなかった。この作品を読むまで。
 読むきっかけは、新聞や雑誌の書評で、幾度かレズビアンカップルの子として育った作者自身の経験も反映した、クィアの人の内面を描いた作品として取り上げられていたからだ。

 ーなんだ、それ。今まで読んだことない。一体、どんな内面を抱えているというのだろう?自分がのぞいたことのない視点で、この世界を見てみたい-そんな興味から、手にしてみた。

 主人公の内日(うつい)は、レズビアンの母親2人に愛情深く育てられた女の子。恋愛は素晴らしいと信じ実践している両親とその友人に囲まれ、どんな形の恋愛でも歓迎される環境に身を置きながら、実は恋愛感情を持てないでいることを両親に話せずにいる。その内面には孤独が見え隠れしている。あくまでもレズビアンの母が2人いることは、日常として描かれていて、さらにその先にある繊細な感情が描かれている。

 その内心に抱えた、言葉にし難い感情を対話という形で描くために登場するのが、母2人の友人でありながら恋愛話に関心を持たない多聞。タイトルにも出てくる彼女は、人に見えない存在と会話する不思議な存在。でも、その彼女の友達ー名を探している不思議な女性で、時々牛の形になるーが、ひと夏、内日のいる団地に登場し、内日と対話を重ねるようになり、内日自身も、自分の内面に抱えてきたものを言葉にしていく。
 …こういった表現をすることによって、語り合う仲間の不在を補い、自分自身の在り方を受け入れていく姿を描いていくのか。誰を責めるわけでもなく、でも声を上げられないからといって見えない存在のままでは、もういられないから…と考え抜かれて選んだ描き方なのかも…と感じた。
 その多聞の友人の本当の姿は、2巻で明らかになる。これも既にいたけれど、表に出てくることのできなかったクィアな人々の切実な語りが描かれていて、胸に沁みる。

 先生と脚本家の吉田先生との対談で、ドラマでクィアが描かれるようになって世に出せた作品と明かされてた。やっぱり既に内日たちは存在していたのに、自分たちに見えていなかっただけなんだ。と、自分の視野が広がった感覚が、誰かに読んだことを伝えたくさせる上下巻
いいね
18件
2025年9月28日

お得情報をGET!登録してね

▲ページTOPへ