電子コミック大賞2025
漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOPBL(ボーイズラブ)マンガBL(ボーイズラブ)マンガ 新潮社 C-KANATA HOUSEHOUSE 前編
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作品内容

父親の死をきっかけに実家に戻った龍蔵は、そこで優しかった兄の暴力的で変わり果てた姿を目撃する。そんな中、父は兄に殺されたのだという女中からの密告があり――。支配者であった父と兄の間に何があったのか。秘密が暴かれる時、その家は正しい形を取り戻す。

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作品ラインナップ  全2巻完結

  • HOUSE 前編

    220pt/242円(税込)

    父親の死をきっかけに実家に戻った龍蔵は、そこで優しかった兄の暴力的で変わり果てた姿を目撃する。そんな中、父は兄に殺されたのだという女中からの密告があり――。支配者であった父と兄の間に何があったのか。秘密が暴かれる時、その家は正しい形を取り戻す。
  • HOUSE 後編

    240pt/264円(税込)

    父親の死をきっかけに実家に戻った龍蔵は、そこで優しかった兄の暴力的で変わり果てた姿を目撃する。そんな中、父は兄に殺されたのだという女中からの密告があり――。支配者であった父と兄の間に何があったのか。秘密が暴かれる時、その家は正しい形を取り戻す。

レビュー

HOUSEのレビュー

平均評価:4.7 43件のレビューをみる

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高評価レビュー

ネタバレなしで読むべし
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 新潮社✕奥田先生…前作「Kの支配者」でここ迄描いてくれたか!!と歓喜乱舞でしたので、今作も絶対に一筋縄じゃないよね〜と思いながら即買いです。
ネタバレ無しで読むほうが大変よろしいかと思いますので以下、注意されたし。



今回も来た…主従。しかも近親物。

厳格な父に総て管理されている家に生まれた兄・龍彦と弟・龍蔵。
総て父の言う通りにならなければ平気で殴られ、伏して謝罪すれば手を踏まれ叱責される。
龍蔵は父を誰よりも憎んでいたが兄よりも濃く父の血を受け継いだ龍蔵は「支配者は2人もいらない」と家を出た。兄にも出るよう進言したが「長男だから」と頑なに受け入れなかった。
兄弟は離れ幾ばく、風●ルポライターとして生計を立てている反面、自分が満足するマゾには出会えず日々仄暗い渇望ばかりが渦巻くばかりでいた。
そんな中、あの父親の訃報を知り龍蔵は何年ぶりかに実家に帰ることに。
そして詳細不明だった兄と再会するが、昔の面影は残しつつも父のように厳しい表情を浮かべ亡き父のように家族たちを暴力で支配していた。
寡黙ながら優しかった兄の激しい内情に今更気づき、龍蔵は自分の居場所はもうないと悟る。
別れも終わり、早々にお邪魔しようとしていた龍蔵は最後に父のお気に入りだった女に声をかけようと探していた所、その女を折檻する龍彦を見つけてしまい…

という前編半ば、まさか…まさかの近親BL開幕ですか!と大歓喜。
支配者と支配される側の関係のガチなやつでした。ヤッタね!

読み進めていく内に気づくのですが、父と龍蔵の違い…それは血の繋がりを超えられるかどうか。
支配者として絶対的に君臨してた父が唯一本当に支配できなかったのが龍彦。
「お父さん」と言いながら龍彦が求めたのは他のマゾたちが「御主人様」から貰えるご褒美。いつか貰えると信じていたのに、結局、御主人様が龍彦に抱いていた感情は親子。父も誤算だったからこそ、怯えを抱いたまま逃げてしまった。
そして龍蔵は兄に対して血よりも従僕を選んだハッピーエンド!最高!
商業でここまで徹底的なのは本当に感謝…

龍蔵の攻めの描写、そして一心に受ける龍彦の反応が本当、映像化出来るのでは?ってくらい生き生きとしてて…龍彦の嬉ション…大勝利でしたね…
他、気になる事沢山ですが…短編集が出るとの事、楽しみ!

龍彦!膀胱炎には気をつけろよ!!!
最高でした…
いいね
58件
2025年10月15日
最高✨✨
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 「Kの支配者」を読んだ時も感じましたが、今作を読んだ時はまたさらに「来た!」となりました。新しいというより、もうあまり見かけなくなったものを久しぶりに物語を通して見させてもらった感じがして、感動しました。

*「Kの〜」含めてネタバレしています。

あの家がSとMの様に感じましたが、たった一人のご主人様と後は全てMの関係性だったのかなと。男性従業員にまで先代はご褒美を(庭師と龍彦の奥さんの関係とか)上げていたと思ったら、面白くて。なのでMの龍彦には従業員にご褒美をあげる事が出来ず、暴力だけの支配から辞めていく者が出ていたんだろうなと。だってあげれる訳ないんですよね、本人は一度も主人から褒美をもらった事が無いわけで(はぁ、可哀想…)先代は子供達にはあんな風でも、従業員からは慕われていたんだろうなと思いました。

先代が「お前は息子だ」と龍彦に言った後から自暴自棄になり亡くなるわけですが、作者様…と痺れました。睡眠薬とお酒なのですが、たぶんこれは、月が綺麗ですねが貴方を愛してますの表現の様に、嫌な事をいっ時忘れる為にする行為の表現だったかと。息子からご褒美を願われていると感じるたびに、主人としてそれに応えられなかったいっ時を忘れたくて飲むんだろうなと。女中の市が弟龍蔵に話した、兄が父を殺したというのはある意味真実なんだろうなと思いました(どれだけ兄は父を求めたんだろうと…)

同時に先代は主人になれたのは兄龍彦ではなく、弟龍蔵の方だったんだとこの事から知る訳で。父龍吉、長男龍彦(でも主人にはなれなかった)だから長男孫には龍斗と…?と思うとうふふで。きっと龍蔵を呼び戻す事も出来ず、悶々と家の将来を憂いでもしていたんだろうかと、んー良いわ…でした。

Kの時は表紙の首輪が印象的で。主人と奴隷の関係の終着地はどこだろうと。Kは首輪が優しいなと思ったんですが、あぁ、だから先に主人がと。もし棘とげの(闘犬が着けてる様な)だったら違っていたのかなと。今回は首輪ではなくHOUSEなんですよね。誰の?って思うと、弟龍蔵の帰る家がHOMEじゃなくHOUSEなのかと思ったら、(色んな解釈があるかと思いますが)この兄弟の終着地もまた…んーここも良いわと思って、最高だなと。単行本になるのも楽しみです✨✨
いいね
37件
2025年10月16日
本当の支配者は、誰か。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 「Kの支配者」に引き続く奥田枠先生の作品。
令和に昭和が混ざったような「得体の知れなさ」が巧い。明らかに初心者向きではないので注意が必要。だがこの短編、何度噛んでも味がする。
それが最大の注意点かも知れない。

●表紙にひとつの「HOUSE」が浮かび上がっており、すでに読者は”世界”に踏み込み始めている。
照明に切り取られた「白磁」の肌。その”純潔”を覆う「漆黒」の闇。そして、職人のような丁寧さに抗いようの無い意志を潜ませる欲望の「紅」。
目隠しされた表情は窺い知れないが、左目辺りに残る涙の跡は悦びの証か。

●龍彦と龍蔵は異母兄弟ではないかと思っている。それも龍斗を含めた三兄弟。
圧倒的な支配者であった父親の存在に対し、意図的なほど描かれない実母。母の不在は、父の支配をより純化する。
母の代わりに描かれるのは父の支配下にある使用人たちだけ。驚いたことに使用人たちは、一様に”正当に支配されたがっている”ように見える。可笑しな家だ。

●これは本物だと感じた場面がある。父の死後、この家の支配者となった兄の本性に気づく弟の龍蔵。龍蔵が鼻水や涙の混じる龍彦の「鼻血」を舌で絡めとる。
「鼻血」は少年時代に兄弟が覚醒した象徴。
龍彦の血が龍蔵の唾液に混ざり合い溶けていく。血は契約の証。彼らは”完璧”な兄弟となり、主従となったのだと。これを境に”家”が、痛みと快楽によって再構築されていく。

●龍蔵の表情が大変良い。一方的な強権を振るった父とは異なるタイプの支配者。キスをするときに目を開けて、龍彦の反応を見ている。口元に湛える笑みを本能的に使い分けているのは、やはり生まれながらに「支配者」の風格なのだろう。そんな龍蔵が一瞬だけ支配者から素の”弟”に戻る瞬間がある。「もうどこにも行かないでね」と言われた直後の「…一生躾けてやる」。自分の罪を認識した故の覚悟の言葉。この表情、是非刮目していただきたい。

●そして、ラストで震え上がってしまった。
『この家(私)には支配者が必要だから』
恐ろしいのは、これが龍彦と龍蔵どちらの言葉か分からないところなのだ。「Kの支配者」に続く奥田枠ismの系譜。

最後の2ページ。
本当の支配者は、誰か。

修正は白抜き。R18出しましょう是非。
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18件
2025年10月18日
圧巻!!!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 朝一で新刊のお知らせが目に入って速攻購入。夜にゆっくり読もうと思いましたが我慢できず職場で昼休みに一気読みしてしまった・・・上下巻分かれてるのがとても効いてるけれど一気読み不可避です。

以下完全ネタバレなしでお伝えする技量がないのがもどかしいですが、できればネタバレなしで作品をお読みいただきたい!!

内容は違いますが『Kの支配者』の雰囲気、主従の流れをくむ短編。
かなりDEEPな主従BLです。インモラルの極み。商業なのに振り切っておられます。
もう作品全体が地雷の宝庫、地雷という言葉がもはや意味をなさない様相だけどやはりそこは奥田先生!単にインモラルなだけではないので、さすがとしかいいようがないのです。

人間の支配欲、被支配欲の際限のなさにクラクラします。一度歯車がかみ合ってしまえば誰にも止められない。
抗えない行為のその奥に潜む深層心理はなんなのか?軽々と一線を越えてしまう理由は抑えきれない欲ゆえか、愛ゆえか。

龍蔵の鬼気迫る圧倒的強者感がすさまじく生物としての頂点に立つ雄を感じます。
そしてあぁ龍彦・・・私の頭の中は龍彦でいっぱい。何をしてもどこか品を失わない不思議。
無駄なプロットが一つもないうえに思考の余白がある分、もう深読みしだしたら自分勝手な妄想と考察がとまりません。

タイトルが「HOUSE」なのもなんかすごい。
家庭を匂わせない”お屋敷”という雰囲気がありながら、もはや人が帰るための場所というより犬のしつけとかに使うほうの意味かな、とも思えてしまう。闇も地雷も突き抜ければ光が見える。人間ってすごい。そんなBLでした。先生と編集の方々へ尊敬と感謝を!!
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40件
2025年10月15日
SMものは普段見ないのに読んでしまった
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 前後編、購入して読みました。
SMものは普段読まないですが、なんとなく興味を持って読みました。結果、大正解でした。
圧倒的な描写でとても良かったです。
内容的に弟×兄、ドロドロの家族関係という人を選ぶ要素はありますが、SMプレイはちゃんと愛があり、何より受けの龍彦が見た目的にプライド高そうな美人顔でそそられます。(実際は苛烈な当主の皮を被った超ドMなんですが…)
龍蔵は子供の頃からずっと龍彦が好きだったんじゃないかな…
父親の葬式で再会した時も嬉しそうにしたり、学生時代は龍彦に一緒に逃げようと誘ってたりしてたし。
龍彦も当主としてはパワハラ気質で使用人や妻、子供にも折檻したり、支配者のふりをしていますが(でもそんな器はないと自覚しているし、周りからも陰で侮られてます)
本性がドMなので、使用人への折檻の時もなんですが支配のプレイがヘッタクソなんですよね(そこが良い)どことなく塩梅をわかってない感じがします。(その点龍蔵は完璧な飴と鞭の使い分けをします)
なんか、龍彦は性根は優しそうな人物なので、あの環境にいなかったら真っ当な人生歩んでたかも。
でも龍蔵と結ばれたエンドはそれはそれでハッピーエンドの形の一つかと思います。

あと本編にはさほど関係ないかもですが、龍彦の子供・龍斗は前当主(つまり兄弟の父親)の子供かなあって思いました。
見た目が龍彦に似てないし、龍彦の嫁は元々は前当主のお手つきで、嫁になっても龍彦に抱かれた後は満足できなくて前当主に抱かれてたんですよね。(龍彦もこの件に関して公認してる)
あと龍彦のアレの大きさ的に女を孕ませられるようにも思えないので…
いいね
3件
2025年10月18日

最新のレビュー

支配
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ Kの支配者がすごく好きだったので購入しました。支配欲とは無縁でしたが、2人の想いがスーと入ってきて、びっくり。私の初恋の苦しさがそうだったなと。
最後、兄は嬉しさだけではないように見えて、何年後か先の未来、父と同じようになってしまうのではないかと考えているが、前編後編で終わりなので分からない。続きが気になるが、想像で補うのも悪くない。
とても面白かったです。
いいね
0件
2025年11月24日

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