凄い…言葉に尽くせない素晴らしい世界観。
スタイリッシュな画(この頃の絵柄が一番好きかも)と緻密に練られた設定。
生きとし生けるモノの根元、倫理は果たしてどこに存在するのかを静かに問いかける物語。
といっても、宗教や科学の小難しい
話はうまく省かれていて、意外にもシンプルで分かりやすいです。
人間を喰らう天使・朱鷺とその『友人』として差し出された人間・清春。
清春は人を喰らうことがどうしても受け入れられないと思いながらも、朱鷺に少しでも近付こうと努め、そんな彼に朱鷺も徐々に心を開いていく。しかしある時、
平和維持活動という名の下に繰り返される「殺戮」、天使の「食事」───
清春は朱鷺が施設に入れられている『本当の理由(真実)』を知ることになり…
ここから先は本編で。
「人を喰らう」ことで人の死(命)を司る天(神)の使い───
そして、死を恐れ天使を利用しようとする愚かな人間たち───
終わりのない絶望の中で生きるために魂は『つがい』を見いだす。互いが互いを生かすために…
彼らの想いはフィクションなのにリアルで、読むほどに胸が締め付けられます。そして色々考えさせられます。
いや〜本当にこの世界観は凄いッ!(再)SF映画をガッツリ見た気分に浸れますよ、本気で(笑)
とゆーか是非とも映画化して下さい★よろしくお願いいたします(え?)
そんなこんなな、少女マンガの枠を越えた傑作SF未読なら是非読んでみてください。
年齢性別問わず広く多くの方に読んで頂きたい作品です。
※暴力流血シーンはごく一部です。ご安心を
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