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女性マンガ
ひばりの朝(1)
2巻完結

ひばりの朝(1)

600pt/660円(税込)

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作品内容

少女の正体は魔性か、凡庸か。 [HER]を超えるヤマシタトモコ快作、誕生。 「あたしがわるいんです」 手島日波里(てしまひばり)、14歳。同い年の子どもより、肉感的な身体つき。彼女を知れば、男はたいがい性的な感情を抱き、女はたいがい悪意の弾をこめる。「値段のついてる『おんなのこ』……あたしとは違ういきもの」 彼女にまつわる心理展覧図はどこまでも繁(しげ)るが、真実の正体は誰が知るのか──。

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作品ラインナップ  全2巻完結

レビュー

ひばりの朝のレビュー

平均評価:4.5 36件のレビューをみる

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高評価レビュー

心に重いものが…
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 登場人物それぞれの話の中で関係していくひばり。出てくる人全員自分は悪くないと思い生きている。ひばりだけは自分が悪いと思い毎日を耐え抜いて生きていた。「女」を持って生まれた自分が悪い…?

みんながそれぞれ自分の話を生きている中で何気なく言ったこと、した事…知らない間に誰かを追い詰めているかもしれない事。一人一人の小さな自己中な行為が大きくなり、その皺寄せでこの世の誰かが飛び立ってしまったかもしれない事…。心にズーンと残ります。

私はどちらかというと富子のような人間であり、自分の容姿にコンプレックスをもちこの作品の登場人物同様ひばりのような容姿の人間を毛嫌いしていました。
「女」を武器にし生きている人だっている。でもひばりのような子だっている。まずこうやって線引きしてしまう事がおかしいのかもしれないけど…とにかく今までの凝り固まった考え方はガラガラと崩れました。
あとがきの作者さんの「怒り」が全てを締めくくっていて、心に泥のような真っ黒く重いものがずっと残る…そんな作品でした。
ひばりはどこへ飛びたったのでしょうか…どうかどこかで毎日朝を告げてくれていたらいいなと思います。
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3件
2019年4月29日
強烈なメッセージ◎
(2巻完結)
また凄い傑作なんですよね。
心を抉られまくりしんどいのだけれど、リアルすぎて言葉に表すことが出来ない感情が溢れ、泣くまで辿り着けない痛々しい話です。

主人公は若干14歳の少女ひばりですが、取り巻く人間の人物描写が秀逸。

ヤマシタさんの怒り「殺そうという意思がなくても人は死ぬ」ってホントそう。SNSでの過激な誹謗中傷や自 殺に追い込む虐めが問題視されるけど、日常の悪ノリや無関心や自分本位の言動だって取り返しのつかないことに繋がる怖さは身近にある。

悲劇ロミオとジュリエットからひばりとナイチンゲールの引用をされた、ラストシーンも秀逸でそういえばジュリエットもひばりと同じ14歳だったことも思い出しました。

先日、虐めをきっかけに凍死した女の子の、加害者とされる女子の記事を読んだのですが、加害者の自覚どころか死後もなお人のせいにしていて居た堪れなくなり、こちらのひばりの話を思い出し再読した次第です。日頃蓋をしがちなテーマをこうして漫画で表現してくださるヤマシタさんハマりますよね〜
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5件
2022年2月14日
ひばりは朝を迎えられたのだろうか。
ヤマシタ作品は月の裏側にいる自分を意図もなく手のひらに乗せてしまう。
そしてその自分を見てギョッとするのだ。
そうそう知ってる、このアタシ。

今作品も主人公を取り巻く大人や同級生、それぞれの欲望や正義、内面、外見、武器もコンプレックスも見たくない自分も理想の自分も、ことごとくあらわにさせられています。
大人の上滑りする言葉も、思慮にかける行動も、自分の経験値から逸脱できないのなら慎む配慮を持つべきなのだ。剥き出しの感覚からすれば、それは「死 ね」の一言で爆発させたい攻撃対象。
ひばりが同級生の男子と会話するシーン。
「助かるの?」
こんなに絶望的な言葉があるだろうか。救いを微塵も信じられない「助かるの?」...分からないよひばり。

ヤマシタ節。
今回も色々と抉られたなぁ。
病みつきの毒が体に染み込んで心地よいです。
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16件
2023年5月15日
善意は時に、無自覚な暴力になること。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み進めていくほどに苦しくなって、最後は泣いてしまいそうになりました。
女であること、それだけで負うもの。そしてそれは、誰にも気づかれない、あるいは誰かが気づいても無視するものであること。無自覚に放たれる、暴力的な言葉。それを放つ側は大概 「善意」 でそれを言っていること。ありきたりな、きっとどこにでもある話。だけどヒバリちゃんにとってそれは、どうしようもなくて、どうにもならなくて、どうにもできない世界の全部だったんじゃないかなと思います。ヒバリちゃんは悪くない。ただ、世界が、もう少し彼女に優しかったら、なにか違ったのか。考えさせられる作品でした。私も作中の「みんな」と同じように、無自覚に誰かを傷つけているかもしれないことに気づかされます。上手く言えないけれど私は、この物語に出会えてよかった。
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2件
2019年1月4日
救済はない
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 色々と感情がとっ散らかってますが完ちゃんクソやなとおもう。とみこちゃんが言っていた善意の押し売り。それも甚だしく勘違いした善意ほど厄介なものはない。なんでひばりの父親に特攻しに行く、なんでセンシティブすぎる内容を暴露しに行くんや、それでひばりがどうなるかわからないのか。だとしたらとんだおめでたい想像もできない浅はかなやつや。ひばりの周りにいる他人の方が心配している(あくまで自分本位な心配だけど)母親は毒親、父親は犯罪者。
結局逃げることでしか自分を救う手立てがない。
そして、それが現実なのだ。自分のことを救えるのは最後は自分なのだという真理をまざまざとヤマシタトモコの世界で練り上げられ読者に突きつけた作品だと思う。
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1件
2024年6月11日

最新のレビュー

救いがない
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ すごくリアルです。現実は悪人、善人なんて単純に別れていないし、助けようとしてくれた人が途中で投げ出す、なんてこともあるある。そして主人公も頑張ろう!ここから逃げよう!なんて強い思いを持てるはずもなく、「息を止めていたので平気」なだけ。ひばりがどこまで酷いことをされていたのかも中途半端で曖昧な描写。ここまでやりきれない思いを持たせるように描写していて、逆に作者さんさすが、です…。
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0件
2024年6月12日

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